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【速報!】ロシア人選手が疑う“裏スケジュール” 「NHL選手はピョンチャン五輪へやって来る!!」

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
バンクーバー、ソチとオリンピックV2を達成したカナダ男子代表(写真:ロイター/アフロ)

 筆者当サイトで昨日配信したNHL選手抜きで3連覇を狙うカナダは、3Aの選手だけでWBCに挑むようなもの!?で紹介したとおり、来年2月に開幕するピョンチャン(平昌)オリンピックは、NHL側と、オリンピックのアイスホッケー競技を統括する 国際アイスホッケー連盟(IIHF)側の話し合いが決着に至らず、物別れに終わりました。

 そのため、4月3日(現地時間)にNHLのゲーリー・ベットマン コミッショナーは、ピョンチャン オリンピックの開催期間に合わせたオリンピックブレイク(=レギュラーシーズン中断期間)を設けず、今季(2017-18シーズン)の日程を作ると公言

 公言どおり、10月4日から始まるレギュラーシーズンの日程は、オリンピックブレイクを設けず、先月中に発表しています。

▼裏スケジュールがある !?

 オリンピックブレイクが設けられなくなったことにより、所属チームと契約済みの選手は、(解雇されない限り)ピョンチャンへ行けなくなくなりました。

 ところが、この状況が大きく変わるかもしれません!

 スポーツエクスプレスの記者 アレクセイ・セフチェンコ氏によると、NHLでプレーしているロシア人選手たちは、

「NHLはオリンピックブレイクを組み込んだ今季の日程も作成してある」

と話しているそうで、いわば 「裏スケジュール」 が存在していると言うのです。

▼オールスターゲームの予定がない!

 セフチェンコ氏が伝えたロシア人NHL選手たちの声の情報源は、紹介されていないため、真偽のほどは定かではありませんが、気になることも・・・。

 既にNHLは、タンパベイ ライトニングのホームゲームの舞台となるアマリーアリーナで、2018年1月27、28両日に「オールスターゲーム」を開催すると、5月末に発表しています。

 ベットマン コミッショナーもやってきて、初めてタンパで行われるオールスターゲームを、大々的にアナウンスしたのですが、アマリーアリーナのオフィシャルサイトを見ると、後に発表したタンパベイのレギュラーシーズンゲームのスケジュールは、全て掲載済みなのに、オールスターゲームの予定は記されていないのです!!

2018年1月27,28両日の予定は掲載なし (Photo Courtesy : AMALIE ARENA)
2018年1月27,28両日の予定は掲載なし (Photo Courtesy : AMALIE ARENA)

 2006年のトリノ大会以降、バンクーバー、ソチと、およそ半月ほどのオリンピックブレイクを設けた代わりに、レギュラーシーズンの日程消化を優先するため、オリンピック開催年はオールスターゲームを行わずに来ましたが、このスケジュールは何を物語っているのでしょう???

▼ピョンチャンにNHL選手がやってくる!?

 状況証拠ばかりではありますが、前述のロシア人NHL選手たちの言葉どおり、オリンピックブレイクを組み込んだ “裏スケジュール” が存在しても、おかしくない雲行きに。

 ひょっとすると、ピョンチャンにNHLのスター選手がやってきて、祖国のジャージで戦う姿を見ることができるかもしれない? という期待感も、高まってきそうです。

 ところで、もしもオリンピックブレイクを設けた “裏スケジュール” が、正式に採用されると、全31チームのスケジュールが大きく異なることが予想されます。

 NBAをはじめ、他のスポーツチームとホームアリーナを共有しているチームも少なくないため、遅くとも来月中くらいまでの発表が見込まれますが、NHL観戦旅行を計画中のファンの方は、もう少し待ってから観戦プランを確定したほうがいいのかも?

 尚、今春にNHLとIIHFが、一旦は物別れに終わった経緯については、下記の記事をご覧ください。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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