眞子さまと小室圭氏が結婚した。

 欧米メディアも、小室氏の母親が元婚約者から受け取ったお金が借金だったのか、それともギフトだったのかという問題やメディアやソーシャルメディアによるバッシング、小室氏のポニーテールが批判されたこと、眞子さまが複雑性PTSDと診断されたこと、眞子さまが結婚の一時金を辞退したこと、小室氏がニューヨークの法律事務所に就職し2人がニューヨークで生活を始めることなど2人の結婚の背景について詳報している。

 そんな中、皇族の女性たちが直面しているプレッシャーや皇位継承問題、日本のジェンダー政策について触れている報道も見られる。

批判され心の問題を抱えた皇族の女性たち

 英BBCは「眞子さまと小室氏の関係に対する日本の一部のメディアと国民の反応は、日本の皇族の女性たちが直面しているプレッシャーを浮き彫りにした」とし、メディアやソーシャルメディアからの厳しい批判で、眞子さまがPTSDに苦しんだことに言及している。

 また、批判により心が影響を受けた皇族の女性は眞子さまが初めてではないとし、「眞子さまの祖母である上皇后の美智子さまも、天皇の妻にふさわしくないとメディアに批判された約20年前、一時的に声を出せなくなった。眞子さまの叔母にあたる雅子さまも、男性の後継者をつくれないために責められ、鬱になった」と述べている。

 そして、「皇族の女性たちは期待に厳格に従わざるをえない。彼女たちは夫を支え、後継者となる男子を産み、日本の伝統の保護者にならなければならない。期待に応えることができないとひどく批判されるのである」と皇族の女性たちには期待というプレッシャーがかけられているとし、「このことは、皇族という地位を手放す眞子さまにも当てはまる。しかし、それでも、眞子さまや眞子さまの夫、そして彼らの結婚に対する攻撃をストップさせるには不十分だった」とバッシングされ続けた状況について述べている。

英王室の皇位継承資格者の多くは女性

 米NYタイムズは、皇室典範は女性には皇位継承資格がないことや、女性の皇族は一般人と結婚した場合、一般人となるため、皇族の地位を放棄しなければならないことを規定しており、眞子さまも皇族の地位を放棄しなければならないと指摘。

 「日本の国民の大半が、愛子さまを含む女性が皇位継承できるよう法律が改定されるべきだと考えており、共同通信の最新調査によると、約80%が眞子さまのような皇族の女性たちの子供たちが皇位継承資格を得ることを求めている」としつつ、自民党の保守派がそれに反対していると述べている。

 また、日本の皇室には皇位継承資格がある男性が3人しかいないのに対し、イギリスの王室では20人以上が皇位継承資格を持っており、その多くが女性であると両者を比較している。

時代遅れのジェンダー政策

 米NPR(ナショナル・パプリック・レディオ)は眞子さまが夫の姓をとって小室眞子さんになったこととともに、「皇室に今も存続されている戦前の父権主義は、結婚したカップルは1つの姓しか使えないという法律(ほとんど夫の姓である)を含め、多くの人が時代遅れだと批判している日本のジェンダー政策に反映されている」と言及。

 米ABCニュースも「小室氏と結婚し、眞子さまは皇族の地位を失い、夫の姓を名乗ることになった。多くの日本人女性たちは、結婚すると、結婚したカップルは1つの姓にすることを求めている法律のため、自分の姓を放棄しなければならない」と夫婦別姓が認められていないため、女性は結婚後自分の姓を名乗ることが難しいという日本の状況を指摘している。

女性に開かれていない皇室、そして日本

 眞子さまと小室氏の結婚は、結局のところ、“女性に開かれていない皇室”、そして“女性に開かれていない日本”を世界に露呈したのではないだろうか?

 もっとも、皇室や日本が女性に開かれていないことはこれまでも疑問視されていた。例えば、NYタイムズは2年前、女性皇族が「即位の礼」の「剣璽等承継の儀」への出席が禁じられていることについて、「妻(新皇后の雅子さまのこと)は新天皇の即位を見ることが許されない」というタイトルで一石を投じた。

 数年前は、日本には、女性従業員に対して「メガネ禁止」や「ハイヒール強制」を求める職場があることも世界で取りざたされた。

 実際、世界経済フォーラムが今年発表した世界各国の男女平等の度合いを示すランキング「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は156カ国中120位と、相変わらず、先進国の中で最低水準である。

 それでも、結婚記者会見で、眞子さまがこれまで感じてきた思いを説明する毅然とした姿勢に一筋の光を感じた。小室氏の留学について「圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました」と明言した眞子さまに、小室氏をリードしようとする強い意思を見た気がしたからだ。その強さがあれば、眞子さまはニューヨークの荒波に揉まれながらも、力強く前に進んで行くことができるに違いない。そして、日本を女性に開かれた国へと導いてほしいと願う。

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