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ノルウェー防衛大臣「ニュージーランドとノルウェーのテロ実行犯は接触していないはず」

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員
イェンセン防衛大臣 Photo: Asaki Abumi

ニュージーランドでの乱射テロを起こしたブレントン・タラント容疑者。犯行声明「マニフェスト」には、2011年にノルウェーで77人を殺害したアンネシュ・ブレイビク受刑者が登場する。

ブレイビクとの面会で「ブレイビクから祝福を受けた」とするタラント容疑者の主張は、ノルウェーで大きなニュースとなった。

18日、フランク・バッケ=イェンセン防衛大臣(保守党)は、ノルウェー国際報道協会との合同取材に応じる。

「私が知る限りでは、タラント容疑者はブレイビクと接触していません。犯行には7月22日のノルウェーテロと多くの類似点があるので、ブレイビクのマニフェストを読んだのかもしれません」と防衛大臣は答える。

ニュージーランドでテロが起きた直後、ノルウェーのアーナ・ソールバルグ首相(保守党)は、「我が国で起きた最も最悪な事件を、残念ながら連想させる」と、対過激派対策がより重要になってくると現地メディアに答えた。

ニュージーランドでのテロは、ノルウェーテロの悲痛な記憶を思いださせると、遺族や生存者たちはノルウェー国営放送局NRKに答えている。

ノルウェーテロの遺族や生存者らは、遺族会やテロでの遺品などを展示する「22/7センター」で、語り部など、当時の出来事を伝える活動を今でも続けている。

ブレイビクの赤い血にまみれた過激思想によって、「新たなブレイビクが生まれないように」、「彼の思惑通りに、私たち自身が変わってしまわないように」と言い続けているノルウェーの人々。

一方で、インターネットで広まり続け、消えることのないブレイビクの影を止めることは難しく、憤りを覚えているのが現状だ。

Photo&Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信15年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。ノルウェー国際報道協会 理事会役員。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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