菅首相が会見 「宣言」21都道府県に拡大(全文1)全国的にこれまで経験のない感染拡大が継続
医療の逼迫がどの程度軽減されているかが一番重要
尾身:それでは、出口戦略というのは、おそらく今の文脈で言うと解除のことでよろしいですかね。解除については、私は今回の緊急事態宣言も、それから以前の緊急事態宣言も、目的は明らかだったと思います。それは医療の逼迫をなんとか軽減したいということで、これは最初の1回目の去年の4月のときも、実はあのときも、皆さん覚えられていると思いますが、オーバーシュートが起きたから緊急事態宣言を出したわけでなくて、医療の逼迫が始まっているので出したということで、そのことは今回も一緒だと思います。 その中で医療の逼迫というのを、私は2つの側面から考えるべきだと思います。1つ目は、コロナの患者さんに十分な治療が供給できているかどうかという側面であります。もう1つの側面は、一般医療・診療の制限が、いわば許容レベルを超えているかどうかという見方だと思います。従って私は、解除ということがいずれ話題になっていくと思いますけども、今申し上げた意味での医療の逼迫がどの程度軽減されているかどうかというのが、私は最も、もちろん新規の感染者数、これが増減しているかどうかということも大事ですけど、ここが私は一番重要なことだと思います。 従って今、国が、あるいは都が始めようとしていただいている臨時の医療施設の開設とか、それから今までコロナ診療に関わってきていなかった医療機関の先生にも機関にも、できる範囲で、この時期は診療に関わってもらうというようなことが今は求められていると思います。 司会:それでは続きまして産経新聞、杉本さん、どうぞ。
自民党総裁選後に内閣改造、党役員人事をやるのか
産経新聞:産経新聞の杉本と申します。よろしくお願いいたします。本日午前中に、総理は自民党の二階幹事長とお会いになられているかと思いますけれども、新型コロナ対策、あるいは今後の政治日程についてどのようなお話をされたのかお聞かせください。政治日程に関しては、仮にその会談の場で話されなかったとしても、総理ご自身のお考えをお伺いしたいのですが、自民党総裁選挙の日程、そのあとに内閣改造、党役員人事をやるのかどうか。さらに臨時国会の召集。そして最後に総選挙の日程。これらについて現在のところ総理はどのような考えをお持ちなのかお聞かせください。よろしくお願いします。 菅:まず二階幹事長との内容であります。今日このように緊急事態宣言、まん延防止措置、こうしたことを踏まえて、この感染状況について説明をいたしました。病床を確保することが極めて大事なことである。そういう中で党として県連組織、そうしたものとも連携をして、政府と与党として病床確保に協力していこうと、このコロナに対してはそういうお話をさせていただきました。 そしてまた総裁選挙ですけども、これについては、あす、選挙管理委員会が開かれる。そういうことであります。私自身についての、今ご質問がありました。衆議院の解散総選挙、選択肢は非常に少なくなってきていると非常に思っております。ただ、私はあくまでも新型コロナ対策を最優先と、たびたび申し上げております。そういう中で判断をしていきたいと、このように思います。 司会:ここからは幹事社以外の方からご質問をお受けいたします。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名をさせていただきますのでマイクにお進みください。それではNHK、長内さん、どうぞ。