大阪府・吉村知事が定例会見1月27日(全文3)ワクチンはゲームチェンジャーになりうる
大阪府の吉村洋文知事は27日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「緊急事態宣言から2週間。事業者、府民みなさんのご協力に感謝」吉村大阪府知事(2021年1月27日)」に対応しております。 【動画】「緊急事態宣言から2週間。事業者、府民みなさんのご協力に感謝」吉村大阪府知事(2021年1月27日) ◇ ◇
府内で初の陽性者が確認されて1年、振り返ってどう思う?
産経新聞:産経新聞の佐藤です。1月29日で、大阪府内で初めてコロナウイルスの陽性者が確認されてから1年になるんですが、この1年、本当にいろんなことがあったと思うんですけれども、その1年を振り返ってちょっとご所見をお願いします。 吉村:未知のウイルスが入ってくるということで数えて1年といえば本当にあっという間だったなというふうに思います。これは未知のウイルスですから分からないこともたくさんある中での対応をしてきました。正解もあれば不正解もあったかとは思いますけれども、できるだけいろんな情報も開示しながら、こういう理由で決めてるんですっていうのを僕自身も発信をしながら、そして判断というのを、判断しないという、判断から避けるということをするんじゃなくて、判断するということも考えながらこの1年やってきました。 振り返るとさまざまありますけども、本当に府民の皆さん、それから事業者の皆さん、医療関係者の皆さんにご協力をいただいていると、未知のウイルスから府民を守るというところでご協力をいただいているということに本当に感謝したい、申し上げたいなと思います。やはりこの状態をなんとか早く脱却したいと思っていますし、大阪が力を発揮できる状況にまたしていきたいと思っています。
感染が落ち着いても保健所を拡充すべきか
ワクチンは今後、僕は明るい兆しだと思っていますし、ゲームチェンジャーになりうると思ってますから、それが2月下旬から始まると。一般の摂取は3月下旬からになると思いますけれども。そこの体制もしっかり整えて、なんとかこのコロナを乗り越える、次の1年はコロナを乗り越える1年にしたいと思います。 産経新聞:ありがとうございます。すいません、もう1つ。保健所の現状についてなんですけれども、保健所の業務も過多になっているということがいわれて久しい中で、仮に今後、新型コロナウイルスが、感染がある程度落ち着いた場合であっても、今後、未知のウイルスに対応するために、例えば専門知識を持った保健師さんだとかスタッフさんだとか、そういった方を、保健所の拡充も含めて増やす必要があると思いますでしょうか。 吉村:これから世界の距離がどんどん縮まる中で、この感染症に強い都市づくり・国家づくりというのが本当にあらためて必要だなというふうに思っています。そのために大阪が何ができるのかということについて、今まさに準備をしている最中でもあります。ある程度、形が整えばまた皆さんにも公表したいというふうに思っています。単純に保健師さんの数、お医者さんの数を増やす、平時から常に増やして、増やし続けるのか、それが正しいのか、あるいは感染症に強い組織をつくるためにはどういったものが必要なのかっていうのをきちんと専門的に分析できる、そういった大阪府としての組織、研究機関というか組織というか、そういったものをつくったほうがいいのか、よくそこは考えたいというふうに思います。 そこでの考えを基に対応、感染症に強い都市づくりというのがやっぱり重要だというふうに思ってますから、そこを強化するための方策というのは、方策と組織というか、それは考えていきたいと思います。ただ単純に増やすというのは、どこまでこれが機能するのかと。平時から感染症って常にあるわけじゃない中で単純に増やし続けるっていうのは、本当にそれが適切なのか。むしろそれを、感染症が入ってきたときにどう対応するのか。そしてどう、ある意味、平時はこういう状況で動いてても有事になったらこう動くというようなことをきちんと、ある意味、組織立ててできる、コントロールできるような仕組みというのが今はなかなかないわけなので、感染症に強い都市とはどういうものなのかっていうところを追究するための強化策が僕は必要だと思ってますが、単純に増やすということが答えだとは思っていません。