大阪市・松井市長「患者数の減少幅は小さく、ほっとできる状況でない」
大阪市の松井一郎市長は27日午後、大阪市役所で開かれた定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況について「患者数の減少幅は非常に小さく、まだまだほっとできる状況ではない。ここでゆるめるとまたこのような制約のある社会生活が続くので、皆さんお疲れとは思うが、あと2週間で終わらせられるようご協力いただきたい」と市民に訴えた。 【中継録画】「緊急事態宣言から2週間。感染者は高止まり」松井大阪市長(2021年1月27日)
7府県に緊急事態宣言を拡大してから2週間
国が13日に大阪府を含む7府県に緊急事態宣言を拡大してから2週間。宣言の期間は2月7日までとなっているが「(宣言が解除されるかどうかは)重症、中等症患者のベッドの稼働率次第」との認識を示すとともに「今の時点で延長するしないと言い出すと、頑張っている人々の緊張の糸が切れる」と懸念を示した。
市長「すみやかに準備して接種を実施していきたい」
大阪市では、新型コロナウイルスのワクチン接種の準備を進めている。松井市長によると、すでに接種事業者は決定済み。今後、3月中旬に接種時に使用するクーポン券の発送、3月末から4月に高齢者から接種を開始する予定。接種を行う場所については選定中とした。松井市長は「高齢者以外についても、国の方針のもと、すみやかに準備して接種を実施していきたい」との考えを示した。 (取材・文:具志堅浩二)