河野・岸田・高市・野田4氏が共同会見(全文2)森友問題は再調査するのか?
アプリオリに調査する必要がある
野田:公文書の隠蔽、偽造、改ざん、廃棄、これは絶対にあってはならないことなんです。それが起きてしまってそこに関わった方が命を落とすという事実があります。これについて多くの国民が納得していない中で支持率の低下というのは当然あるわけです。信頼がなくなっちゃった。それをやっぱりしっかりと回復するためには、私たち自らが党にあって、起き得ないことが起きたことはしっかりと知るべきなんだと思います。そこで反省をし、二度と起きないようにする。そういうことでアプリオリに調査をする必要があると思っています。 ゼロコロナはありません。私たちはゼロを目指すことも少し科学的には違うのではないかなと。常にさまざまなウイルスが存在していて、インフルエンザなんていうのはもういつも毎年毎年起きていく。その中でどう自分が耐性を付けるかということが科学なんですね。インフルエンザにあるもの、コロナにないものは、やはり治療薬だと思います。そしてすぐに病院に行けるか行けないかということなんだと思います。そういうことをやっぱり実行していくこと、そして経済活動、当然、世の中にはさまざまな病気があります。だからといって経済を止めるわけにはいかないわけですね。そこをしっかりとバランスを取って取り組んでいければと思います。
政治として向き合わねばいけない部分は確かにある
河野:公文書というのは非常に大事なものでありますから、この公文書の管理がしっかり行われるというのは、外交安保だけでなく、内政面でも非常に大事なことだと思っております。確かにこれまで、今、話題になりましたさまざまな問題、あるいはコロナ対応、あるいはオリンピック・パラリンピックの開催方式など、なぜそういう判断をしたのかというところをもう少ししっかりと説明をして、少なくともその決定について背景を理解いただくというのは大事なことなんだと思います。賛成するかどうか、賛同していただけるかどうかは別問題として、こういうことでこういう判断をしたという、そのプロセスの理解というのは大事だというふうに思っております。 もうすでにさまざま司法まで上がっているものですから、再調査の必要はないと思いますが、関係された方の心の痛みにはやはり政治として向き合わなければいけない、そういう部分は確かにあるんだろうというふうに思っております。 学術会議についても、任命をしなかった理由が私はよく分かっておりませんので、そこは一度、任命をなぜしなかったのかということを確認した上で、今後の対応を考えていきたいというふうに思っております。 コロナというのは、なかなかゼロにはならない、ゼロコロナというよりはコロナと共存しながら、ウィズコロナで生きながら、ワクチンの展開であったり、あるいは治療薬であったり、あるいは医療提供体制がしっかりとして、ある面、自宅療養でも何かあった場合にはきちんと入院をして治療ができる、あるいは抗体カクテル療法が自宅なのか、あるいは通院して点滴を受けられるようになるのか、いろんな対応ができてきていますから、このウィズコロナで私は生きるんだろうと思います。ただ、治療が確立されるまでの間、なるべく波の早いところで人流抑制にご協力をいただいて、波を小さくとどめていけば、早くさまざまなことから、緊急事態宣言、まん延防止から離脱ができるわけですから、そこについてはやはりきちんとご説明を申し上げて、補償をしっかりした上で協力を早期にいただくというのが大事なんだろうと思っています。