はやぶさ2は「成功の基準を達成」JAXA会見6月29日(全文1)
2回目の着陸精度は60センチメートル以下
3番目は、これは一番の成果と言っていいかもしれません。着陸でして。2回にわたって行ったんですけども、特に2回目は着陸精度が60センチメートル以下だったということで、これは3億キロかなたの天体で行った着陸という意味では非常に精度がいいと。この着陸精度は、惑星間の探査の中では今ナンバーワンの成果だというふうに思っています。 次のページにいきますと、あ、今4番のご説明もしましたね。あれ? 3番が、あ、ごめんなさい、そうか。3番は、なんか絵と逆になっちゃった。すいません。3番と4番の番号が、ちょっと振り方が逆になっていましたが、6ページに書いてある写真は、これは人工クレーターを作ったという部分ですね。直径18メートル、深さ3メートルの穴を開けて、地下の状況を知ることができました。5番目は、これはタッチダウン1個、2回行ったということ。これは1つの天体の別の地点に複数回着陸したと、こういう探査形態で行ったのは初めてです。 6番目として、同じことを、角度を変えて申し上げていることではありますが、2回目の着陸については地下物質へアクセスしたというところですね。これ、本当に地下物質だったかというところは今、分析結果がどんどん出てきている状態で、一部論文で傍証となる結果がもうすでに発表されたりしていますね。これ、全て固まった時点でまたお話しできると思いますが、個人的には、ここ、アクセスしただけじゃなくて実際に採取したというところも含めて自信は持っております。 7番目として、これは着陸したあと行ったこととして、ターゲットマーカ、あるいはMINERVA-II2と呼ばれるロボットですね。これを小惑星回りに、人工衛星にしたというところで、これが最小、複数の小天体周回人工衛星を実現したということになります。その次のページいきまして8番ですね。8番は、これはガス状態の物質を、サンプルを確認したということで、これはウーメラで、現地のQuick Look Facilityの中で、カプセルの中にガスとしてのリュウグウのサンプルが入っていたかっていう確認をしたという部分です。9番が、これがもう最後の本物。本物っていうか、最後の成果ですね。C型小惑星の物質、実際に採ってきたということで、これがまさに今、分析中というところです。