菅官房長官が定例会見9月4日午後(全文)サリン事件資料のアーカイブ化を指示
日本側の思い込みが原因だったのか
毎日新聞:毎日新聞の秋山と申します。先ほど質問のあったイージス・アショアの【******00:14:35】に関してですけれども、2018年10月に防衛省の方が地元に対して確実に演習場内に落とすという説明をされました。この検証結果を踏まえると結果的には日本側の思い込みっていうのが原因だったということでしょうか。 菅:まず配備プロセスの停止だとか、配備断念が関係各方面に大きな影響を与えたことを踏まえて、防衛省において対応しているところでありますけれども、当時に地元に説明した内容については、米国と協議したことを踏まえて自衛隊のミサイルの運用、開発に関する知見も活用して防衛省において検討したものであるというふうに、これは報告を受けていますので、思い込みが原因であったとは考えておりません。いずれにせよ結果的に地元に約束していることが実現することができなくなっており、防衛省については、ここは反省すべきだというふうに思います。
日米、どちらに責任があるのか
毎日新聞:毎日新聞の秋山でございます。この問題については当初からこのブースターの該当部分を製造する米側か、あるいは今後運用を担っていく日本側か、そのどちらの説明、あるいは理解の不足だったのかというところが焦点だったと思うんですね。今回の報告書を読ませていただいたんですけども、日米、どちらに責任があるか、極めて曖昧な書き方がされているんですけど、これはどちらの。 菅:先ほどの報告の中に、配備のプロセス、配備断念が関係各方面に大きな影響を与えたことを踏まえ、防衛省において調査した結果、思い込み等も原因である、そうしたことで、自衛隊のミサイルの運用、開発に関する知見、これも活用しており、防衛省において検討したものであると承知しており、思い込みが原因であったとは考えておりませんし、先ほども申し上げましたように、防衛省に、地元に約束したことが実現できないこととなっており、これについては反省すべきであり、詳細は、これは防衛省に聞いてほしいというふうに思います。 毎日新聞:毎日新聞の秋山です。今の長官のご答弁でもちょっとまだ分からないのが、要するに今回の報告書は責任の所在が極めて曖昧になっているように思います。防衛省側の理解に問題があったともいっていないし、かといって米側が誤った説明をしたともいっていない。結果がどうだったのか、結果として誤りだったのは分かるんですけど、なぜだったのかっていう点が焦点だったはずなのに、そこが明らかにされてないのはやっぱり不十分なんじゃないですか。 菅:ですからそれは防衛省に、これ防衛省が記者会見しているわけですから、詳細については防衛省が地元対応しておりましたので、地元と約束したことができなくなったっていうことはこれは事実でありますので。防衛省において、防衛大臣の責任の下にこの仕事の進め方、そうしたものに改善するなどの信頼回復に努めていくということを言われておりますけれども。いずれにしても防衛省の中で地元と当時、約束したことができなくなったということから、今回このようなことになったというふうに思っています。