福島から大阪へ避難10年・夫婦の思い「子どもたちはがんばってくれました」【#これから私は】
故郷・福島への思いを胸に夫婦で奮闘
急な環境の変化などを乗り越え、成長を続ける3人の娘たち。長女や二女はアルバイトをするようになってから、大阪と南相馬の治療院で奮闘する大助さんに対し「お父さん、すごく頑張ってくれてるよね」と感謝の気持ちを表すようになったという。 大助さんと清恵さんは、子どもたちに面と向かって言ったことはないそうだが、改めてこう話してくれた。 「子どもたちはこれまで、本当によくがんばってくれました」 大阪の治療院も開業10年。 昨年からの新型コロナウイルスの影響もあり、治療に来る人が一時期は2割ほど減ったりもしたが、大助さんは「患者さんもみなさんマスクと手洗いなど気をつけていただいてます。3.11の時のことを思えば、がんばれます」と力強く話す。 加藤さん夫妻は、子どもたちや家族、そして故郷・福島への思いを胸に、きょうも奮闘中だ。