「いつも」と「もしも」を賢く両立 防災のプロ2人が語る、フェーズフリーな暮らし
地震、台風、水害。災害関連のニュースが引きも切らない昨今の日本。備えておいたほうがいいことはわかっているけど、つい後回しにしてしまう.....。仕事や子育てに追われていればなおさらでしょう。 今回、防災士やキャンプインストラクターの資格をもつママキャンパー3人組「CAMMOC(キャンモック)」の著書『ラクして備えるながら防災 フェーズフリーな暮らし方』の刊行を記念して「防災アナウンサー」こと奥村奈津美さんとの対談が実現。 著書では、"いつも(平常時)"と"もしも(非常時)"のフェーズをなくす「フェーズフリー」の考え方のもと、理想的な暮らしと防災の両立を提案しています。 奥村さんもまた、数年前に防災に関する著書を出版しています。フェーズフリーアワード2024では審査員を務めました。 CAMMOCの一員であるマミさんと奥村さん、防災やフェーズフリーでつながり、ともに一時の母であるふたりは何を語るのか。 第2回は、おふたりがフェーズフリーを知ったきっかけから。
フェーズフリーって知ってる?
【マミ】『ラクして備えるながら防災』は、フェーズフリーという考えに基づいた備えを提案しています。日常と非常、平常時と災害時のフェーズをなくして、"いつも"の暮らしを豊かにするものが、実は"もしも"のときにも役立つというアイデアをたくさん紹介しましたが、奥村さんはいつからフェーズフリーをご存知でしたか? 【奥村】それが、いつ知ったか覚えていないくらい何年も前です。私自身の被災経験から、災害時では普段使ってるものしか使えない、という理解がありました。それなら普段の生活で使うモノを災害でも役立つモノに変えていこうと考えるようになりました。はじめてこの言葉に出会ったとき、「これをフェーズフリーって言うんだ!」とつながったんです。 【マミ】私もフェーズフリーという言葉を知って、いままで自分がキャンプでも家でも使っていたモノが、「これ、フェーズフリーなんだ」「あ、これも」とつながりました。言葉があることで、人に説明しやすくなったり、共有できるようになったりしますよね。