岸田首相が会見 ロシアに追加制裁(全文1)エネルギー分野での依存度を低減
邦人保護などへの影響にどう対処するのか
フジテレビ:フジテレビの瀬島です。よろしくお願いします。今の関連でお伺いしたいんですけれども、ロシア側はすでに対抗措置を取ることを表明していますが、邦人保護などへの影響にどのように対処されるお考えでしょうか。 岸田:対抗措置を取る旨、述べたということについては承知をしております。ただ、具体的な措置が明らかになっていない段階ですので、それについて何か申し上げることは控えたいと思います。いずれにせよ、引き続きロシアにおける邦人、あるいは日本企業の活動の保護には政府として万全を期してまいりたいと考えています。以上です。 司会:それでは次に、では、ジェーンズの高橋さん。
ロシアの脅威がこの地域で増したと考えているのか
ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー:イギリスの軍事週刊誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』東京特派員の高橋と申します。日本を取り巻く安全保障について伺います。ロシアのウクライナ侵略を受けて総理はロシアに対する脅威がこの地域で増したとお考えですか。というのは、ウクライナ戦争、決してヨーロッパだけじゃなくて、ロシアは太平洋国家ですよね。なおかつ日本は北方四島という領土問題をロシアと抱えています。つきまして、この脅威認識がロシア、上がったかどうか。 そしてもう1つは、先ほど総理、今は平和秩序を守る正念場とおっしゃいました。とするならば、国際法の規範の強化を日本が示しているっていう意味を示すために、海上自衛隊の艦隊が台湾海峡を通過させるっていうのは考えとしてないでしょうか。というのは、先日フランス海軍の太平洋管区統合司令官のレイ海軍少将をインタビューしましたら、フランスは台湾海峡を通過することは国際法上なんら問題ないから必要なだけ通過すると。その一方、きのう海幕長をインタビューしたら、日本はいや、それは政治的メッセージとしてまだ考えられないと。 総理は今後を見据えて台湾海峡を通過して、日本が政治的メッセージとして毅然と国際法を順守する国家、そういう政治的シグナル発するっていうことを考えられないでしょうか。以上です。 岸田:まず、今回のロシアによるウクライナ侵略によって起こっている事態、これは国際秩序の根幹を揺るがす行為であると認識をしています。そして、このような情勢下において、わが国周辺においてもロシア軍の活動が活発化している。このことについては懸念すべきことであると認識をいたします。このような活動について引き続き重大な関心を持って注視していかなければならないと思っております。政府としてわが国周辺におけるロシア軍の活動、動向について引き続き情報収集、警戒監視、これに万全を期していきたいと考えています。 そして、その上でわが国の防衛政策、そして防衛力の整備、これは特定の国や地域を念頭に置いたものではありませんが、今後、新たな国家安全保障戦略等を策定していく中で、あらゆる選択肢を排除せず、現実的に検討をし、そしてスピード感を持って防衛力を抜本的に強化していくことが重要であると認識をいたします。 後半の質問、ご指摘のような具体的な行動については現在何も考えておりませんし、予定はしておりません。 司会:それでは次にJAPAN ForwardのBusettoさん。