務安空港で炎上の旅客機、前日含め日本で何度も発着…LCCのチェジュ航空が日韓路線を積極就航
韓国南西部・務安国際空港で29日に発生した航空事故で、事故機を運航していた格安航空会社(LCC)の「チェジュ航空」は、2005年設立の格安航空会社(LCC)で、アジア・太平洋地域の50都市に就航しており、日韓間でも17路線を結んでいる。昨年には、日韓路線で計357万人の旅客を輸送した。 【動画】韓国で旅客機が着陸失敗、機体は大破し炎上…死者多数
今月10日からは、長崎―務安間で週3往復のチャーター便を就航させた。今回の事故機(ボーイング737―800型機)は、事故前日の28日などに長崎空港に運航。新千歳、成田、関西、広島、福岡など国内各空港にも離着陸していた。
今年1月には、同型のチェジュ航空機が福岡空港に着陸後、駐機場への地上走行中に誤って誘導路を外れ、エンジンの試運転を行うエリアで立ち往生するトラブルがあった。
今回の事故を受け、チェジュ航空が就航している国内の空港では、不安を訴える声が相次いだ。
ソウル発の便で夜、成田空港に到着した東京都葛飾区の女性会社員(28)は「冬休みを利用して旅行に行っていた。事故の知らせを聞き、飛行機に乗るのが不安だった」と語った。
関西空港ではこの日、ソウル(仁川(インチョン))や釜山(プサン)などを結ぶチェジュ航空の各便がほぼ予定通り運航した。
午後6時30分発の仁川空港行きの便で、旅行に向かう大阪市の会社員女性(29)は「1か月前から予定を組んで楽しみにしてきた。事故があったから点検をしっかりしていると信じたいが……」と声を落とした。
福岡空港は仁川、釜山(プサン)との間で毎日計7便が運航している。日本食が好きで今年だけで8回来日している韓国人の会社員(33)は「チェジュ航空は本数が多くて安く、とても便利。大変な事故が起き、すごく心配している。しっかりと原因究明をしてほしい」と語った。