ゼレンスキー大統領が国会で演説(全文)侵略を止められるツールが必要
ロシアによる侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領は、23日午後6時から日本の国会でオンライン演説を行った。 【動画】ゼレンスキー大統領が国会で演説 ロシアへの制裁継続を求める(2022年3月23日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ゼレンスキー大統領が国会で演説 ロシアへの制裁継続を求める(2022年3月23日)」に対応しております。 ◇ ◇
細田衆院議長のあいさつ
細田:私は衆議院議長を務める細田博之です。本日は山東参議院議長、岸田内閣総理大臣、海江田衆議院副議長、小川参議院副議長をはじめ、衆参両院の多くの国会議員がウクライナ大統領ゼレンスキー閣下の演説を拝聴するために一堂に会しています。ロシアの侵略により犠牲となられたウクライナ国民の方々に対し、心から哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた方々および祖国を追われ、避難を余儀なくされている方々にお見舞いを申し上げます。 わが国の議会はロシアによるウクライナ侵略を非難する決議を行っており、ウクライナおよびウクライナ国民と共にあります。ウクライナの平和を取り戻すために、今後とも国際社会と一致結束して協力してまいる決意であります。ロシアの攻撃を受けて生命の危険のある中、キエフにとどまり、国際社会に対して支援を訴えるとともに、国民を鼓舞し続けておられるゼレンスキー閣下の勇敢な姿勢にあらためて敬意を表します。ゼレンスキー閣下、どうぞよろしくお願いします。
世の中の本当の様子を見ることができた
ゼレンスキー:細田衆議院議長、山東参議院議長、岸田総理大臣、日本国会議員の皆さま、日本国民の皆さま、本日は私がウクライナ大統領として史上初めて外国国家元首としまして直接皆さまに対しましてお話しできることを光栄に存じます。両国の間には8193キロメートルがございます。経路によって飛行機で15時間も掛かります。ただしお互いの自由を感じる気持ちとの間の差はないです。また、生きる意欲の気持ちの差がないです。それは24日、2月24日に実感しました。日本がすぐ援助の手を差し伸べてくださいました。心から感謝しております。 ロシアがウクライナの平和を破壊し始めたときには、世の中の本当の様子を見ることができました。本当の反戦の運動、本当の自由、平和への望み、本当の地球の安全への望み。日本はこのようなアジアのリーダーになりました。皆さまがこの苦しい大変な戦争の停止のために努力し始めました。日本はウクライナの平和の復活に動き始めました。それはウクライナだけではなくてヨーロッパ、世界にとって重要でございます。この戦争が終わらない限り、平和がない限り、安全に感じる人がいないでしょう。 チェルノブイリ原発の事故は皆さまもご存じだと思います。1986年に大きな事故がありました。放射能の放出があって、世界各地域で登録されました。その周りの30キロゾーンというのがいまだに危険なものでありまして、その森の中には事故収束当時から多くの瓦礫、機械、資材などが埋められました、土の中に。2月24日にその土の上にロシア軍の装甲車両が通りました。そして放射性物質のダストを空気に上げました。チェルノブイリ原発が支配化されました。 事故があった原発を想像してみてください。破壊された原子炉の上にありますコンファインメント、つまり現役の核物質の処理場をロシアが戦場に変えました。また、30キロメートルの閉鎖された区域を新しいウクライナに対する攻撃の準備のために使っています。ウクライナでの戦争が終わってからどれだけ大きな環境被害があったかを調査するのに何年も掛かるでしょう。どういう核物質が空気に上がったかということです。