東京都医師会が緊急会見 「GoTo一時中断を」(全文2完)感染急増なんとしても防ぎたい
入院患者数は第2波のピークのときに近い
現在ホテルは1910室を予定して確保しておりますけども、この割合、今、先ほど20%と言いましたが、現在40%ぐらいの率で宿泊療養にどんどん吸収しています。それは入院医療を守るためにフローチャートをきちんとつくって、そして宿泊療養に流れやすくしているところ、受け入れやすくしているところなんですが、このままでいくと、今度、宿泊療養もぱんぱんになってくる可能性がありますので、そこの準備もしなくちゃいけないというようなことをきのうのモニタリング会議では言っているのですが、そこまで分かっていただいたかどうか。 それで、現在の入院患者数っていうのは、近視眼的に近場だけで見ているとちょっと増えているだけというような感じになっておりますけれども、もう第2波のピークのときに近くなっておりますし、その次、重症患者数。重症患者数は大丈夫だ、大丈夫だっていう話が出ておりますが、7の1の重症患者数をずっと見ていただくと、左のほうに持っていくと、第2波のピークにはもう達しています。第1波のときのピークと比べるとこれは重症化率が全然違っていますから、こういう具合でまだ収まっておりますけれども、これも重症化率はだいたいもう第2波から今までだいたいほとんど同じような数字で、第1波とは違いますが、第2波として同じぐらいのところになっていますので、このまま増加比が同じ状況でいけば重症患者も増えます。
重症患者は1カ月後に3倍程度になる可能性も
それは7の2を見ていただくと、10月20日すぎぐらいから急に重症の患者さん増えていますよね。これは新規陽性者が増えているのとほとんど同期しています。ですから今の3倍ぐらいになるというと、重症患者さんもそのころには、1カ月後には3倍ぐらいになっていく可能性が非常にあると思っていただいて間違いないと思います。 きのうのモニタリング会議で、ちょっともう1つ言うとするならばこういう点かなと思って説明させていただきました。以上です。 天木:以上です。年末年始の医療提供体制については来月開かれます定例記者会見でより具体的なお話ができると思います。また、モニタリング会議を毎週やっておりますので、来月の記者会見のときに、よりアップデートしたデータを皆さんにお伝えすることができると思います。会長、最後になんか一言ありますか。 尾崎:とにかく今の感染の急増をなんとしても防いでいきたい、防いでいただきたいということに尽きると思います。そのためにわれわれはどういう努力をしたらいいか、都民の方はどういう努力をしたらいいか、東京都の方はどういう努力をしたらいいか、国はどういうことをサポートしていただけるのかということをしっかり皆さんそれぞれ考えながら、やはり2週後、3週後には、あ、頭打ちになってきたね、これだったら希望が見えてきたという形にぜひしていきたい、なってもらいたい、そういうふうに心から思っていますので、よろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。 天木:それではこれにて本日の緊急記者会見を終了させていただきます。皆さま今日はご参加ありがとうございました。 (完)【書き起こし】東京都医師会が緊急会見 「GoTo一時中断を」