【独自】「夢グループ」石田社長が取材応じる 元部長ら逮捕を受けて「夢を与える自分たちが本当に夢を与えていいか…考えないといけない」
通信販売会社「夢グループ」に約3700万円の損害を与えたとして、「夢グループ」の元部長ら2人が警視庁に逮捕されました。 「夢グループ」の石田社長は、元社員の逮捕を受けて、JNNの単独取材に応じました。 石田重廣さんは、事件の受け止めについて「警察沙汰になった社員がいるということで、お客様に夢を与える自分たちが、本当に夢を与えていい会社なのか、自分の中で考えないといけない瞬間だ」などと話しました。
発覚のきっかけは…ある社員の一報
背任の疑いで逮捕された東京・文京区にある通信販売会社「夢グループ」の元部長・川崎淳史容疑者(49)とイベント企画会社社長の沖山守容疑者(57)は、広告代理店から「夢グループ」に支払われる予定だった広告費用の一部、およそ3700万円を沖山容疑者の会社口座に入金させ、「夢グループ」に損害を与えた疑いがもたれています。 石田社長によりますと、去年3~4月に、ある社員が「まずいんだ」と内部告発して、疑いが発覚したといいます。そのため社長自ら川崎容疑者、沖山容疑者と面談。しかし、二人から、「悪いことをしたという認識や謝罪の言葉がなかった」ということから、警察に相談したということです。
社長は今後について…「自分にも責任がある」
石田社長は、逮捕された元部長の人物像について、「自分で物事を切り拓こうとする点は、誰から見てもすごかった。ただ残念ながら、人の輪に入っていけるタイプではなかった」と評しました。 今後については、「社員ですから全部自分にも責任がある。責任を乗り越えるかどうかは、自分のこれからの姿勢と、あとはお客様に判断していただくしかない」と話しました。 約20分間、取材に応じた石田社長は、最後に「常識、そこに夢、そしてお客様へのサービス、喜んでもらえると考えるような会社にしたい」と力を込めました。