コロナ分科会後、尾身会長が会見(全文1)「1密」だけでもリスク高まる可能性
必要であればすぐにPCR検査で確認
もともと分科会では検査というのを、2a、2bというのを皆さん覚えてますよね、無症状者を2つのグループに分けて、事前確率の高い、検査前確率の高い人たちにやると、感染対策上、非常に有効だ。で、2bのほうはむしろ経済活動だとか個人が生活、経済活動、故郷に帰ったりとか、そういう、多少目的が違って、これはどちらかというとむしろ2bのほうに近いということで。もちろん。あ、2aですね。で、2bのほうもいろんな民間の力で今やられてますから。これはそういうことで、症状がある人が実は働いてる、本当は症状が軽い症状でもあった人は家にいたり仕事休んでほしいんですけど、なかなかいろんな事情で会社に行ったり学校に行ったりしている人が思っていたより多いということが分かって。その人たちにまずは抗原定性キットで。毎日、QR、いわゆる健康観察アプリですよね、こういうものが今、いろんなのがありますから、そういうものを使って、何か症状があったら登録して、入れてもらって、その人が職場なんかに複数出たら、複数人出たら、もう、なんか怪しいなと思って、必要であればすぐにPCR検査で確認することもあっていいと思いますけど。 で、確認されれば、もうすぐにその周辺の人、かなり広い、職場全域とか、それはいろんな状況があると思いますけど、そのようなことに検査をすると、クラスターが拡大するのを防ぐということで、ぜひこういうことを今までのいろんな努力の上にやってもらいたいということです。次のスライドいってください。
旅行を通して広がった部分が一部ある
そういうことで、抗原定性のこういうキットなんかも民間のいわゆる開業医の先生なんかにも、もちろんやってるところも多いですけど、もっと数を増やして、ちょっと具合が悪いといって、職場にいる人はいいですけど、近くに、コミュニティーにいる、地域にいる人もいますよね、そういう人はすぐに、熱がちょっとでもあったらもうすぐに検査をできるような体制を組んでやってください。 それから旅行者ということですけど、実はもう今、アドバイザリーボードでも出ましたけれども、前回も出た、今回も資料が出たと思いますけど、休暇なんかで都会の人が沖縄とか北海道に行く、あるいは沖縄の人が東京に行って感染して沖縄に感染が広がるということが結構あるということが今回、データで分かってきて。もちろん沖縄の場合には、沖縄自身の人たちが飲んだりというようなことがあるので、この旅行ということだけで感染が広がったわけではもちろんないんですけど、旅行を通して広がった部分が一部、あるということがはっきりしてきたので。 そういうことでは、今までも旅行会社がご努力をされて搭乗前、あるいは現地に着いてから検査をやるということをやっていたわけですけど、もう少しこれは、単に旅行者が安全を感じて、都会の人が田舎にいるおじいちゃん、おばあちゃんに会いたいからということでやるという部分もあるけど、むしろ沖縄の感染が広げないようにと、感染対策上の上でやるという部分もあるので、そういうことでやってくださいということで、国や都道府県も支援を行ってくださいということを今日、強調しました。 同時に、検査を搭乗前にやってもらうためにはなんかのインセンティブがないとあれですよね。そんなもん日本の場合には法律で義務化するわけにいかないんで。そういうところで、なんらかのインセンティブを搭乗、乗る人に、がないと、なかなか多くの人が検査してもらえない。そういうこともこれから考える必要があるということです。次のスライド。