コロナ分科会後、尾身会長が会見(全文1)「1密」だけでもリスク高まる可能性
リンクを追う作業にICTを活用
このICTを活用したということですけど、結局は今までもこれ何度も、私、われわれ去年からもう言ってましたけど、地方のほうは比較的リンクの追えない割合というのが低いから、感染が上がってもすぐに感染が制御できるという傾向がありますけど、都会の場合には匿名性でリンクの追えない割合というのがかなり高いというのは皆さん。それは現場の保健所の方が本当に努力をしているんだけど、なかなか、紙で書いたり電話でほかの自治体、自分の自治体以外のところで、マニュアルですよね、電話でやったり紙で、そういうことがあるために、必ずしもわれわれがウイルスの速さに見合うだけのスピード感でやってないということがひとつ、なかなか都会部では下げ止まりというような状況があるのではないかというのがわれわれの判断で。 そういう意味ではどこに感染が起きてるか、リンクがどうなってるかというのを、今までの人間のこの懸命な努力を、保健所の方やられてたわけですけど、それで負担が掛かるわけですよね、そういうのをICTというのを使って、例えば飲食店だとか、場合によっては、これは1つの考え方ですけど、ライブハウスなんかのようなところに入るときにはQRコードなんかを記録してもらって。 もちろん、これには個人情報というものが非常に重要で、そういうものをしっかり守らないといけないんで、そういうことには十分配慮して。そんな過剰に、毎日の行動を、なんて言いますかね、これで聞き取るなんていうことはないんで。感染した場合には簡単な、自分のところの電話番号ぐらい。これよく普通にあることですよね。その程度のことでしっかりとみんなが協力してくれればやれる。で、これについてもやっぱりインセンティブが大事で、それについてはまた考えていくということです。
低濃度でも探知できるシステムが開発された
さて次。で、そのQRコードをやる前に、やはりその前に、この都道府県および域内の保健所の設置区市は疫学情報を一元的に集約・分析する知事直轄の司令。こういう、こっちはテクニカルなことです。こっちは言ってみれば統治の問題ですけど、そういうものが、今まで必ずしもいろんな、日本の場合の地方分権の問題だとかそういう歴史的な背景もあったと思いますけど、そういうことについてもう少ししっかりした司令塔。今までももちろん各都道府県、努力をしていただいてますけども、こういうことをしっかりやっていただきたいということを今回、書かせていただきました。次、いってください。 これは具体的なことはあとでまた、これ、紙がもういってますでしょうから、どういうプロセスでいくかっていうのはかなり細かく書いてあります。次いってください。 こういうことで、これをやるとどんなメリットがあるかっていうのもここに書いてありますから、皆さん、ご覧になって。一言で言えば、先ほど申し上げましたように、いわゆる匿名性の高い都市部においては、なかなかリンクの追えない割合というものが多いわけですよね。それをこういうことで、みんなが協力してくれると、リンクが追えない割合がだんだん低くなって、感染対策上、クラスターがどこに起きているのかというのが分かるという、そういうことで、詳しくは見ていただければと思います。次のスライドにいってください。 下水ということで、下水を、下水っていうのはどこでも検体を取るわけじゃないですから、【シンシュ 00:13:33】がないわけです、まったく。いつもあるわけですよね、材料は。ということで、一部の研究者の方と、一部の企業の人が、ずいぶんこれについて、この1~2年ですか、研究を積み重ねてきて、まだまだ開発途上というか、このプロジェクトは進行中ですけども、1つ分かってきたことは、前に比べて低濃度のウイルス、下水にある、低濃度のウイルスでも探知できるというシステムが開発されたということで、これが1点ですね。 下水ですからどこでもあるわけで。下水の、出てきたものを、ある時間に測ると、時間がどうも、これ研究者の話によると、どの時間でもいいというわけじゃなくて、当然排泄行為というのがあるので、どの時間が人間、そういう行為があるかっていうのは分かるから、どうも私が聞いた、午前10時ごろに取るのが一番濃度が高くなるらしいですけど。