大阪市・松井市長が定例会見2月16日(全文1)取り組みを着実に前へ進める予算編成
大阪市の松井一郎市長は16日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪市・松井市長「令和3年度の予算を説明する」(2021年2月16日)」に対応しております。 【動画】大阪市・松井市長「令和3年度の予算を説明する」(2021年2月16日) ◇ ◇
大阪の再生と成長を加速しなければならない
司会:それでは市長定例記者会見を開始いたします。市長、よろしくお願いいたします。 松井:新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、この間、経済や市民の暮らしは非常に厳しい状況が続いています。今後も感染症との共存を前提に、新しい生活様式への対応を促進し、感染拡大の防止と、市民生活・経済活動の両立を持続的に維持しながら、将来に向けた大阪の再生と成長を加速させていかなければなりません。コロナに打ち勝ち、大阪が安全・安心なまち、再生・成長する町であると実感いただけるような取り組みを進めていきます。 それでは令和3年度の予算案について説明をいたします。まず市政の運営の基本方針については、この3つを具体的な取り組みの柱に掲げています。これらの下、日本の成長を牽引する東西二極の一極として世界に存在感を発揮する副首都・大阪の確立、発展を目指すとともに、将来も活気があり続け、誰もが安心して暮らすことができる、子育てや子供たちを取り巻く環境の整備等を着実に行っていきます。
予算総額は3兆5398億円
次に令和3年度予算の姿です。予算編成方針ですが、行財政改革を徹底的に行い、補填財源に依存することなく、収入の範囲内で予算を組むことを原則とするなど、将来世代に負担を先送りすることのないように、財政健全化に着実かつ積極的に取り組むとともに、限られた財源の中でいっそうの選択と集中を全市的に進めることとしています。 予算の概要ですが、一般会計、特別会計を合わせた予算総額は3兆5398億円、2.6%増、3年ぶりの増となっています。また、一般会計については1兆8301億円で、3.4%の増となっています。市債残高ですが、令和3年度末には全会計ベースで3兆2765億となり、17年連続して対前年度比較で減となる見込みです。また、一般会計でも8年連続減となる見込みであります。 次に今後の財政収支概算ですが、粗い試算ですが、2021年度は新型コロナウイルス感染症対策などの影響により228億の通常収支不足を見込んでいますが、この試算上、2022年度には新型コロナウイルス感染症の影響はなくなると想定をし、通常収支不足がいったん解消するものと見込んでいます。しかしながら期間終盤では高齢化の進展等に伴う扶助費の増や、投資的事業の財源として発行する市債の償還費の増等により、収支悪化が拡大する見込みとなっています。なお、この試算には多くの不確定要素があり、相当の幅を持ってみる必要がありますが、通常収支の均衡に向けて事業の選択と集中を進め、持続可能な財政構造の構築を図ってまいります。 次に財政の状況、主要な財政指標ですが、新型コロナウイルス感染症への対応として、さまざまな対策を迅速に行っていることもあり、財政運営上の懸念お持ちの方もおられると思います。しかし大阪市はこれまで市債残高および人件費の削減など、市政改革に取り組み、経常収支比率などの財政指標については着実に改善をしてきました。五大市で比較しても改革効果がはっきりと表れています。市民生活を守るために必要な対策については、適切に対応しつつ、財政規律を保ちながら、将来にわたり活気のある大阪を目指してまいります。 それでは個別の施策について説明をいたします。ウィズコロナにおける対策と大阪の再生に向けて。まずは新型コロナウイルス感染拡大防止対策を充実します。国からワクチンが提供された際には、希望する市民が速やかに接種を受けられる体制を迅速かつ着実に整備するとともに、必要な検査需要に対応するためにPCR検査体制の充実を図ります。また、自宅療養の方への配食サービスや、マスク、ガウン等の医療用資材の確保も引き続き行います。