大阪府「医療従事者接種・大阪モデル」を構築 吉村知事「6週間で希望する方に接種を終えたい」
大阪府「医療従事者接種・大阪モデル」を構築 吉村知事「6週間で希望する方に接種を終えたい」
大阪府の吉村洋文知事は10日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、新型コロナウイルスワクチンの「医療従事者接種・大阪モデル」の方針を発表した。吉村知事は「3月上旬のワクチン到着を前提に準備している。対象者は約31万人、2度打つ必要があるため、なんとか6週間で希望する方に接種を終えたい」と話している。 【中継録画】大阪府・吉村知事が定例会見(2021年2月10日)
「ワクチン配送センター」を設置
会見冒頭では吉村知事が「府内の医療従事者、約31万人のワクチン接種については大阪府が責任をもってやります。住民のみなさんには市町村がやることとなっています。これはワクチンが来ることが前提です」と説明した。 そして、今回の医療従事者接種・大阪モデルの仕組みについて、ワクチンはファイザー社製のため冷凍庫が必要なため、32台の冷凍庫を用意。その32台は大阪市内の一つの冷凍倉庫に集約させて「ワクチン配送センター」を設置。ワクチンの保管・受注・小分け・配送を行うとしている。 配送については、医薬品物流の実績がある業者へ業務を委託し、配送条件である「3時間以内の迅速な配送」を実現させる。これにより、府内の病院、約400か所へワクチンを小分け配送でき、病院の医療従事者の負担軽減につながるとしている。
LINEを活用した予約システムを構築
また、接種する医療従事者約31万人については、ワクチン接種機関の病院の医療従事者17万人、他院での接種者(病院、医科診療所、薬局、自治体職員など)約14万人となっている。 この他院での接種者については、短期間での電話予約では対応が難しいため、LINEを活用したシステムを構築。これにより、接種病院の電話対応などの予約管理の負担が軽減され、接種者も都合の良い日時や接種場所を検索できるため、業務への影響を軽減できるとしている。
市町村にもこの仕組みを活用してもらったら便利だと思う
吉村知事は、LINEのシステムを活用することについて「まずは多くの方が活用しているということです」と答えた。 また、報道陣から「高齢者のワクチン接種なども市町村で行っていくが、その接種の際もLINEを活用していくのか」という質問があった。 それに対し吉村知事は「大阪の医療従事者接種モデルを活用して、最後は市町村が決めると思いますが参考になるところはこの仕組みを活用してもらったら便利だと思います」と答えていた。