大阪市・松井市長が定例会見2月16日(全文1)取り組みを着実に前へ進める予算編成
万博開幕前から疑似体験できるコンテンツ提供
続いてポストコロナに向けた府市一体による大阪の成長です。まずは大阪の魅力を全世界に発信する2025年日本国際博覧会についてです。万博の成功に向け、博覧会協会などと連携をし、地下鉄の輸送力増強や地元パビリオンの出展基本計画の策定、バーチャル空間を活用した、万博開幕前から疑似体験できるコンテンツの提供などを行います。次に夢洲のインフラ整備についても着実に進めていきます。万博開催時における混雑緩和を図るために、交通アクセスの強化を行うほか、物流車両の交通円滑化に向けた対策も実施をいたします。 次はスマートシティの戦略推進についてです。スーパーシティについてこの春、国による区域指定に向けた取り組みを現在、大阪府と共に進めており、区域指定後には基本構想の策定を行います。また、行政手続きのオンライン化についても順次、電子申請が可能な手続きを拡大いたします。 次は国際金融都市推進事業についてです。大阪独自の個性と機能を持った国際金融都市の実現に向け令和2年度中に官民一体の推進組織を設立し、必要な環境整備に向けた調査や、大阪に進出を希望する金融機関の海外事業者向けのワンストップ窓口の設置などに取り組みます。
総合区設置を引き続き目指す
次は都市魅力の向上についてです。本年3月に策定予定「大阪都市魅力創造戦略2025」に基づき、魅力共創都市・大阪の実現を目指して取り組みます。中之島地区では大阪中之島美術館の令和4年早春のオープンに向け、建設工事を進めます。御堂筋周辺地区については新たに道頓堀川から長堀通までの区間において歩行者空間化の実施設計等に着手をいたします。次に天王寺・阿倍野地区については、天王寺動物園において本年4月から全国初となる地方独立行政法人による施設の運営がスタートし、効率的な運営や老朽獣舎のリニューアルなど、魅力向上に取り組みます。市立美術館については令和6年度中にリニューアルオープンに向け、大規模改修の実施設計に着手をいたします。次に、新たに重点エリアに位置付ける新今宮地区では、駅北側の鉄道高架沿いの道路整備により、民間事業者による開発を誘導し、にぎわいの創出をいたします。 次に大阪・関西経済を牽引するまちづくりについてです。2050年を目標年次とする新しい大阪のブランドデザインの策定に向け、大阪府、堺市と連携して検討調査を行います。うめきた2期区域については令和6年度から段階的なまち開きに向け、引き続き取り組みを進めていきます。次に大阪城東部地区については、新大学の森之宮キャンパスについて令和7年度のオープンを目指し、整備を進めてまいります。 次は防災力の強化についてです。災害時避難所については引き続き中学校体育館への空調機設置や非常用電源の確保に取り組むなど、防災体制のさらなる充実を図ってまいります。次は成長産業の育成についてであります。昨年7月、スタートアップ・エコシステムのグローバル拠点都市に国から選定されたことを追い風として、これまで取り組んできたスタートアップの支援策に加え、大阪府、経済界とも連携をしながらイノベーションの促進施策をさらに発展させてまいります。次に市政改革、府市連携についてです。令和4年4月の新大学の開学や、市立高校等の大阪府への移管に向け準備を進めます。また病院など、その他の事業についても目指す姿に向けて取り組みを進めてまいります。 最後に副首都・大阪の確立に向けた取り組みの推進についてです。過去の二重行政に戻すことなく府市一体の大阪を継承、強化していくためにも今後の成長に関する方針の統一や、一体的なまちづくり等に資する条例の制定をし、推進します。さらに住民自治の拡充に向け、区長の権限を拡充して最大限に発揮できる仕組みと住民意見を反映する仕組みの構築に向け、総合区設置を引き続き目指してまいります。僕からは以上です。