コロナ分科会後に尾身会長と西村担当相らが会見(全文1)前回より高齢者の死亡率が低い
感染法上の措置の運用についての議論も
尾身:よろしくお願いします。ページをめくって、最初のほう。今日はこういうふうに1から8まで、まず議論しましたが、特に1の感染症、それから今、大臣からご説明があったイベントの開催、それから偏見差別のワーキンググループ、それからAIのシミュレーション、それからHER-SYSに関する、これはワーキンググループ、アドバイザリーボードとやって、その報告。それから水際対策という、いわゆるこれは在留資格を持った人をどうするかと、再入国についてのことであります。 それから分科会の構成員からの提案ということで、大都市の歓楽街における対応案ということが、具体的な提案がありました。それから、その他ということで、いわゆる、その場で今日出たことでありますから紙はございませんが、新型コロナウイルス感染症の感染法上の措置の運用について、いわゆる指定感染症の二類相当になってるんだけど、これをどうこれから考えたらいいのかという議論もその場で出ました。そういうことで、まずは簡単に最近の感染状況について、脇田先生のほうから説明をお願いいたします。
感染拡大再発リスクは常にある
脇田:では、脇田のほうから直近の感染状況の評価等についてご説明したいと思います。今日はアドバイザリーボードもありましたので、そこでも記者レクでお話ししましたから、簡単に説明していきたいと思います。スライド、次お願いいたします。次お願いします。 ちょっと細かくて、お手元に多分資料あると思います。接客を伴う飲食店など、ハイリスクの場における積極的な対応、それから都道府県、自治体の自粛要請への協力、それから市民の皆さまの行動変容の影響などもあって、全国の発表日ベースのエピカーブから見ますと、7月27日から29日以降、緩やかな下降が見られていると考えております。それで、一部の地域では新規感染者数は穏やかに減少ということですけれども、今後も減少傾向が続くかどうかというのははっきりしないような地域もございますというところです。 一番下のほうへいきまして、感染経路等については不明の割合が高水準で推移しているということはありますけれども、お盆の期間中の人の移動の影響、その辺ですね。それからまだ、影響が分かりませんので、感染拡大の再発するリスクは常にあるということで、引き続き警戒が必要であると考えています。 ただ以前から申し上げていますとおり、3密、それから大声を上げる環境の回避、室内でのマスク、それからフィジカルディスタンスの徹底、換気の徹底、そういった基本的な感染予防対策の実施と、それから院内、高齢者施設における対策、クラスターが起きた場合の早期対応と、そういったことを継続すべきであるということです。ただ、そういうことが行われていれば、基本的な感染対策が行われていれば、通常の日常の生活では感染が拡大する状況ではないと考えています。次のスライドをお願いします。 次のページ、上のところになりますけれども、医療体制、提供体制の確保の実用性というところで、新規感染者、それから重症者の継続した発生や増加によって、やはり保健所、それから医療機関の対応には悪影響があって、一部地域では逼迫、【情報との 00:06:01】、保健所機能、医療提供体制ともに逼迫の懸念がありますので、地域の実情に応じた支援体制が、支援が求められる状況と。その際、次のぽつのところで、病床の拡充とか、宿泊療養施設の確保など、十分な医療提供体制を確保する必要があるということになります。