もう1回食べたいのは〈神戸北野ホテル〉の『世界一の朝食』。旅好きが忘れられない朝食7選
旅の楽しみは「食」というかたも多いのではないでしょうか? 旅好きの人たちに旅先で出合った忘れられない朝食を教えてもらいました。
1. 高知『土佐の日曜市』名物のまんじゅう/フォトグラファー・安彦幸枝
安彦幸枝(フォトグラファー) あびこ・さちえ/東京都生まれ。写真家・泊昭雄氏に師事。旅と食を得意とし、旅雑誌などを中心に国内外で活躍中。著書に『庭猫スンスンと家猫くまの日日』(小学館)など。
旅ならではの偶然がもたらす「おいしい」との出会い。 家での朝食は玄米と味噌汁、卵焼き、納豆というシンプルな食事を好む安彦幸枝さん。 「旅先でも利便性を優先して、宿泊先の近くにある喫茶店などで済ませることが多いのですが、高知に行った際には日曜日に開催される『土佐の日曜市』に、早起きして足を運びました。名物のまんじゅうを買って、歩きながらほおばって食べたのは幸せな思い出。つきたての生地の中にあんこがたっぷりで、ほっとする味わいです。京都に滞在していたときには、泊まっていたホテルの一番近くにあった〈やまもと喫茶〉の『焼きたまごサンド』を朝ごはんにチョイス。一日の活力になる、大感激の味でした。偶然の出会いって記憶に残るものですね」
2. 北海道〈にぎりめし〉の『たらこバター』/ライター・泡☆盛子
泡☆盛子(ライター) あわ☆もりこ/石垣島出身、京都在住のフリーライター。関西や全国の情報誌、ウェブなどで主に酒と食をテーマとする取材・執筆を行う。趣味は独酌、野外呑み、鴨の餌付け。
二日酔いでも朝から満喫するのが我が旅のセオリー。 飲みすぎた翌朝は宮古島から取り寄せている即席味噌汁の素を使った「鰹ちゅう汁」に生卵を落として味わうのが、泡☆盛子さんの日常。逆に旅先では朝からガッツリ食べる派だ。 「ホテル日航金沢〈The Garden House〉の『和洋バイキング』は、甘エビの刺身やフグ子のぬか漬けなど朝から飲みたくなる酒の友から、治部煮車麩などの郷土食、自家製ハムやキッシュといった洋食まで夢のような品揃え。大興奮して2時間近く食べ続けました。札幌の24 時間営業のおむすび専門店〈にぎりめし〉の『たらこバター』(写真)も忘れ難い味。脳を直撃する罪深き味で、前夜の酒が残る早朝に緑豊かな公園でいただいたのがいい思い出です」