もう1回食べたいのは〈神戸北野ホテル〉の『世界一の朝食』。旅好きが忘れられない朝食7選
5. 長野〈lepetit marché 〉のガレット/和菓子作家・小島直子
小島直子(和菓子作家) こじま・なおこ/和菓子を通してものづくりの魅力を伝える活動を行う「嶋ゞ」主宰。ディレクターとして活躍したのち、日本の伝統工芸に興味を持ち和菓子の世界へ飛び込む。
山奥のコテージでは新鮮な空気も朝食の一つ。 日本の伝統文化である和菓子の魅力に心を奪われ、独学で和菓子の世界に飛び込んだ小島直子さんは、大のコーヒー好き。 「旅先では喫茶店のモーニングを食べることを楽しみにしています。モーニングのメニューで一番好きなのは、京都の〈スマート珈琲店〉。京都を訪ねるたびに必ず足を運びます。シンプルな西洋郷土料理とコーヒーの組み合わせが素晴らしかったのは、長野の〈lepetit marché 〉の信州産のそば粉を使ったガレット(写真)。西洋の古道具、民芸品に囲まれた一棟貸しコテージ〈山小屋mökki〉で食べる朝食体験は記憶に深く刻まれています。山の美しい空気も朝食の一つ、と感じるほど自然の恵みも同時に享受できました」
6. 軽井沢〈キャボットコーヴ〉の朝食/写真家・長野陽一
長野陽一(写真家) ながの・よういち/福岡県出身の写真家。雑誌『dancyu』の「東京で十年。」、『あまから手帖』の「あま、から。」など連載を担当する。食の記録はInstagram(@naganoyoichi)にも。
非日常感を盛り上げてくれるアメリカンブレックファスト。 倉と東京の二拠点で活動する長野陽一さん。「軽井沢の〈キャボットコーヴ〉は、取材で知って以来家族でもよく行くお店。ポップオーバー、クラムチャウダー、エッグベネディクトとアメリカの田舎の朝食が旅の気分にぴったりです」(写真)。自宅では、ピーナツバターやいちごジャムを薄く塗った8枚切りトーストに鎌倉の〈カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ〉の季節のブレンドコーヒーを合わせる洋食、旅先で見つけた卵や海苔をお供にいただく和食がお決まり。「特に長野県のスーパー〈TSURUYA〉オリジナルの味付け海苔が欠かせません。今お気に入りの卵は佐賀〈上田養鶏場〉の『うみとやまとこっこ』。お取り寄せもできますよ」