朝食はコップ1杯の白湯飲んで!「なんだかフワフワする」を改善する食事法を医師が解説
朝は和食がおすすめ!自律神経を整える食事のルール
フワフワめまいに悩む人は、自律神経のバランスが乱れています。それにより、体温の日内変動も健康的なパターンが崩れていることが多いのです。食事を改善することにより、腸内時計を刺激し、体内リズムを整えます。これを続けていき、自律神経を整えます。 そこで今回は、自律神経を整える食事のルールをいくつかご紹介します。 ■朝起きたらコップ1杯の白湯を飲む
まず、朝起きたら、コップ1杯の白湯を飲む習慣をつけましょう。沸騰させたお湯を冷まして、37°C前後の人肌になるまで待ってから飲みます。 白湯を飲むことによって、腸が刺激され、体内時計のリセットに役立ちます。また、体温の日内変動では、1日のうち、朝方が最も体温が低くなっていますが、これを上昇させる効果があります。 フワフワめまいに悩む人は、1日を通じて体温が低めであったり、体温の日内変動が健常者とは違ったパターンになったりしている人も多いものです。朝、起床したら、白湯や朝食で体温を上げることが、体温の日内変動を正常化させるための第一歩となります。 ■朝食では、体を温める食材を摂る
朝食にも、白湯と同じく、「体内時計をリセットする「体温を上昇させる」効果があります。このなかでも、特に重視したいのが体温を上昇させる効果です。 体温は、朝方、最も低くなっていますから、それを上昇させる必要があります。そのためにお勧めしたいのが、「体を温める食材」を摂ることです。 体を温める食材としては、以下のようなものが考えられます。 ▼体を温める食材 根菜類:ゴボウ・ニンジン・ショウガ・ヤマイモなど 寒い地方で育った食材:サケ・イクラなど 発酵食品:納豆・みそ・ぬか漬けなど 例えば、朝は典型的な和食である「ごはん、みそ汁、焼き魚、卵、納豆、漬物」の組み合わせは理想的です。ごはんによって糖質を摂れます。卵や焼き魚、納豆によってたんぱく質の補給もできます。野菜をたくさん使った具だくさんのみそ汁を作れば、野菜を多めに摂取できて、栄養バランスがよくなります。焼き魚にサケを選んだり、みそ汁の具材としてゴボウやニンジンを取り入れたりするのなら、体を温める食材も摂取できます。納豆、みそ汁、漬物はいずれも発酵食で、これらも体を温める食材になります。 こうした点から和食は、体を温める食材を摂るうえで非常に重宝する食事のスタイルであるのです。 ■夕食では、体を冷やす食材を摂る