朝食はコップ1杯の白湯飲んで!「なんだかフワフワする」を改善する食事法を医師が解説
体温は午後2時をピークに、徐々に下がっていきます。そして、寝る直前に体温が最も低くなるのがベストです。深部体温(臓器などの体の深部の体温)が下がっていくことで、自然な眠りが訪れます。また、深部体温の低下によって良質な睡眠がもたらされることが、睡眠にまつわるさまざまな研究から判明しています。 そこで夕食は、朝食とは逆になりますが、深部体温を下げるような「体を冷やす食材」を摂ることが勧められます。 体を冷やす食材には、次のようなものがあります。 ▼体を冷やす食材 葉野菜類:キャベツ・レタス・ハクサイ・ホウレンソウなど 体を冷やす野菜:トマト・キュウリ・ダイコンなど 暑い地方で採れた食材:スイカ・バナナ・パイナップルなど グリシンの豊富な食材:エビ・カニ・ホタテなど 根菜類が体を温める効果があるのに対して、葉野菜類は体を冷やす作用があります。また、葉野菜類以外では、上記に挙げたような野菜類も、体を冷やします。寒い地方で採れた食材は体を温める効果を持ちますが、暑い地方で採れた食材は体を冷やす効果を持ちます。特に果物には、その傾向が顕著です。最後にあるグリシンとは、アミノ酸の一種で、体を冷やす作用があります。グリシンには、深部体温を下げ、質のよい眠りをもたらす作用があるという報告もなされています。 夕食では、ここで、紹介したような食材を意識的に摂るようにしましょう。朝食では、1つの理想的なスタイルとして和食を推奨しました。しかし、夕食は、ご自分のお好みのスタイルの食事でいいでしょう。 なお、夕食は就寝の3時間前には終えることが理想です。食べたものの消化には2~3時間かかることが考えられるからです。胃のなかに食べ物が残っていると、胃腸に負担がかかり、寝つきも悪くなります。そうはいっても、忙しい人にとっては、それを守ることは難しいかもしれません。そんな場合には、「できるだけ早め」を心がけるといいでしょう。 本文は『フワフワするめまいを治す最強の食事術 名医が教える新しいめまい撃退法』(徳間書店)より一部抜粋・編集・追記しています。 画像提供:Adobe Stock