合流新党「立憲民主党」 枝野新代表が会見(全文1)自己責任から支え合う社会へ
官房長対決、どう戦うか
ニコニコ動画:ニコニコ動画の七尾です。本日はおめでとうございます。よろしくお願いします。対する自民党総裁選なんですが、官房長官を経験されたトップ同士の対決になる可能性が非常に高い状況にございます。お2方とも国民から広く支持され、危機に対応されてきた。また、縦割り行政などの問題意識にも共通点が見られます。元、前の官房長対決、どう戦いますでしょうか。 枝野:自民党の総裁選挙、これから決まるわけなので、なかなかお話し申し上げにくいのですが、あえて菅さんについて思うことを申し上げれば、官房長官という仕事を私自身させていただいたことは、政権を目指す、総理を目指すという意味では大変得がたい経験をさせていただいたというふうに思っています。 ただ、私はそこから9年、そのときの経験をどう生かせばいいのかということで、準備をする期間がありました。いきなり官房長官として支える役割として見た総理と、自分が当事者となって行政をつかさどる総理というのでは、まったく質が違うと。近くで見ていても質が違うと。そのことを誰よりも知ってるのは官房長官だと思いますので、その準備なくなされるというのは大変だろうなと思ってみています。もしなればですね、自民党の総裁に。 司会:はい、ほかに。
れいわや共産党と候補者調整どう進める
France10:France10の及川と申します。枝野代表が代表選の出馬会見をした日に、れいわ新選組が衆議院の擁立候補を5名発表いたしました。れいわ新選組の山本代表によると、旧立憲民主党とは協議が進んでいないということでしたけれども、今後れいわや共産党と候補者調整どのように進めていくおつもりでしょうか。 枝野:従来の立憲民主党、あるいはその前の民進党も、市民連合の皆さんを通じて、市民連合が声を掛けられた他の政党と幅広く連携をしてきています。その姿勢は変わりません。
党の規模が拡大した意義は
日本経済新聞:日本経済新聞の小玉といいます。2点ありまして、まず1つ目が今回の合流新党の規模についてなんですけれども、100人を超える野党第1党になるのは旧民進党以来3年ぶりとなります。この規模に拡大した意義について代表としてどのようにお考えでしょうか。そして政策の提案を強化する上で数の力、どう活用していきたいとお考えでしょうか。まず1点お願いします。 枝野:数が多ければ、単純に例えば多数決取ったときの数がどうなるかという意味では、どちらにしろ過半数持っていないわけで実は変わらないわけですが、やはり国会の仕事、あるいは政党の仕事というのは役割分担が大変重要だと思っています。別々の党であったりとか、あるいは無所属の皆さんはさらに大変だったと思うんですけれども、同じような役割をする人間が複数いる。あるいは2人で済むところを2人2人で4人でやっていると。そうしたことが人数が多くなるということによって、役割分担を適切にすることで1人1人が自分の担当する役割というものに対してより力を発揮しやすくなるというふうに思っています。 そうした意味でやはり、例えば衆議院で100ぐらいの規模というのは政権を担うということに向けた準備を進める上で、やはり必要な数だということは、逆にこれまでそれより少ない数でやってきた、そして共同会派を組むことによって国会の中では100人超える仲間と一緒に力を合わせてきた。その違いなどを比べると数の比例ではなくて、乗数効果のある大きな意義を持っているというふうに思っていますので、後段の話も、そのチームとしてより力を発揮しやすくなっているというものを生かしてやっていきたいと思っています。 日本経済新聞:すいません、2点目なんですけれども消費減税についてお伺いします。枝野さん、従来消費減税については必ずしも明確に立場を明らかにされてこなかったわけですけれども、今回の代表選に合わせたタイミングで打ち出された理由についてお聞かせください。また論戦の中では税率0の可能性にも触れつつ、与野党の合意が必要という考えを示しておられましたけれども、自民党に対して今後どのように働きかけていかれるか。また野党間の連携についてですけれども、こちらは消費減税を旗印に、例えば選挙協力であったりとかそうしたことを考えていくお考えはありますでしょうか。以上お願いします。 枝野:もう、選挙中に申し上げたとおりです。なぜこのタイミングかっていうのは政治は時間の関数ですから、その関数を解説しようとするとなかなか難しいなと思います。 司会:はい。