「政権に選んでもらえるよう最大限努力」 新立憲・枝野代表「人事は白紙」
立憲民主党・国民民主党などが合流した新党「立憲民主党」の代表に選出された枝野幸男氏が10日、記者会見した。30分強の会見中、新党の人事に関する質問がたびたび出た。枝野代表は「16日から臨時国会が召集されるとのことから、15日の結党大会までにできるだけ決められることは決めたい」としつつも「(現時点では)全くの白紙」「奇をてらうことはしない」「オーソドックスにやる」と具体的な言及は避けた。 【会見ノーカット】合流新党「立憲民主党」 枝野新代表が記者会見
新党となったことにより、所属する国会議員数は衆参合わせて149人となった。会見で、枝野代表は「最大野党の役割は2つあって、次の総選挙で政権の選択肢になることと、行政監視だ。従って、次の総選挙で政権の選択肢となり、国民のみなさんに政権として選んでいただくべく最大限努力する」と訴えた。 目指す国家の理想像を問われた枝野代表は「自助や過度な自己責任でなくて、支えあう社会を作っていく。自己責任から支え合う社会へ。そうした社会に向けて頑張っていきたい」と語った。外交・安全保障政策については「選択肢をたくさん持っていることが大事だ。従って、ASEANの国々であるとか、オーストラリア、ニュージーランド、こうした国々との経済連携は一生懸命進めているが、もちろん相手があることなので相手の理解がないとできないが、政治や安全保障の面でも関係を深めていって、日米同盟を基軸としながらも、奥行きのある安全保障と外交が展開できる」と語った。 枝野代表は、民主党政権時に官房長官を務めた。現職の官房長官で自民党総裁選に出馬している菅義偉(よしひで)氏については「官房長官と言う仕事を私自身させていただいたことは、政権を目指す、総理を目指す意味では、大変得難い経験をさせていただいた。私はそこから9年、その時の経験をどう生かせばいいのか準備をする期間があった。官房長官として支える役割として見た総理と、自分が当事者となって行政を司る総理では全く質が違う。それを誰よりも知っているのは官房長官。(菅氏が仮に総裁となり、首相となった場合には)準備なくなされるのは大変だろうなと思っている」と述べた。