大阪府・吉村知事が定例会見1月26日(全文2)新規陽性者数は本日も過去最多
今後も原疾患で治療が必要な人は専用病床で診るのか
読売新聞:もう1個、先ほどの説明の中にもありました、コロナは軽症、中等症なんですけども、重症病床での治療が必要な40人の方っていうお話があったと思うんですけども、その方については、軽症、中等症にカウントではなっているんですけども、実態としてはコロナ専用の重症病床で治療されているということでいいのかということと、あと今後も、コロナとしては軽症、中等症なんだけども原疾患で治療が必要な方については、コロナ専用病床で診ていくという方針なのでしょうか。 吉村:コロナ専用病床で診ていかなければならないというのが今のルールなんです。だからこそ指定感染症のままになっています。ただ、そこでも、原則そういうふうにはなっています。もちろんこれはほかの病院でも受けれるっていうことになるんですけれども、原則的には分けるというのが基本的な発想になってますから、こういったことが起きてきます。 この人数については、これから毎日公表していきます。われわれもこれは毎日、把握、入院フォローアップセンターで把握していますので、ここは把握していますから、この数については毎日公表します。ですので、この数の推移も見ていかなければならないと思っています。ここで治療を受けているのは、コロナの重症病床で治療を受けていますが、主としてコロナの治療ではなくて、その人が持っている内臓疾患であったり外科治療であったり外傷治療であったりと、そういったことの治療を受けているということになります。なので、コロナでは重症ではないんですけれども重症病床を使っているという意味では、やはり数っていうのはきちんと把握しておく必要がありますから、毎日公表していきます。
指定感染症をどうするかという議論になってくる
ここをやはり取っ払って通常の病床で、コロナであるままで、あるいは10日間が過ぎないままで通常のICUで診るかどうかということに関しては、ちょっとここはもう指定感染症をどうするかという議論になってくると思っています。だから、特に人工透析とか妊婦さんがそうなんですけど、非常に、重症じゃない方、軽い方についてはそちらで続けて診ていただきたいと、そう思っています。 今、例えば人工透析の方でも、人工透析を受けている、コロナは軽症だけれども、かかったとなると、その人工透析のクリニックが、もうここは、コロナになると診ませんとなると、今度はこちらで診るという話になりますから。やはりその数が増えてくると、ここは、コロナは軽症なんだけれども、ここの重症病床を利用するということにもなってきますので、ここは医療の最適化を図っていかないといけないと思いますし、オミクロン特有の課題だと思っています。これは大阪だけに限らず、おそらく全国で起きていることだと思います。数を正確に把握して、重症病床がどのぐらい逼迫しているかというのも常に頭の中に入れて対策を考えていきたいと思います。 そうなってくると、例えば国の、国の基準は重症基準っていうのがあるんですけれども、じゃあ国の基準の重症病床っていったらどうなるかっていうと、国基準の重症病床っていうのは、またこれ実態を正確に把握してないところがあって。大阪でいくと1200床。HCUも含めますから1200床の病床確保になって、300人の方が今入院されているということになります。ごめんなさい、254名の方が入院されているということになりますけれども。HCUに入られている方、本当にコロナも原疾患も重たくない方が、入られている方もやっぱりいらっしゃるので、ここはちょっと実態とはずいぶん乖離するだろうというふうに、われわれとしては考えています。これは現場の医師等の意見です。 コロナのICUに入られている方、あるいは人工呼吸器、ECMOを着けられている方っていうのは基本的にはコロナの、当然、重症でカウントしてるんですが、今まではそれで良かったんですけど、オミクロンになると、本当これ、オミクロン特有なんですけど、コロナの肺炎とかそういうことはほとんどないんだけれども、コロナ、検査をすると陽性になってる。でもほかの病気の部分が重症になってる。だからそれはもうコロナの重症病床で、そのほかの病気の治療をするということが必要になってきてます、現実の問題として。その方が40人いる。1月13日は0人でしたから、今後この数字については推移を見守っていきたい、また、日々公表もしていきたいと思います。