どうなる?ジャマイカ戦が流れて急遽実現したA代表vs五輪代表の注目マッチ…重圧を受けるのは?
サッカー界が「冬の時代」の真っ只中にいた1980年代には、ヤマハ発動機(現ジュビロ磐田)や読売クラブ(現東京ヴェルディ)、あるいは日本リーグ選抜とA代表が親善試合で対戦。このうち読売クラブと日本リーグ選抜には、0-1で黒星を喫している。 しかし、長年の悲願だったワールドカップに6大会連続で出場するなど、A代表を取り巻く状況は大きく変わった。たとえ俊英たちがそろうU-24代表が相手とはいえ、勝って当然と見られる空気が、立場的に貫禄を示さなければいけない状況が、田嶋会長が言及したA代表にかかるプレッシャーになる。 チャーター便で札幌入りした後にオンライン取材に対応した、ロシアワールドカップ代表のDF昌子源は「それは当たり前の反応だと思います」と、プレッシャーの存在を認めながらも自身にとって約2年ぶりとなる代表戦を見すえた。 「A代表は常にいろいろな圧がかかる場所ですけど、U-24代表との試合当日はいつも以上に強い圧を感じるかもしれない。ただ、どの試合でもプライドをかけて、本気で勝ちを狙っていくし、それは相手がどこであっても変わりません」 初めてA代表に招集された3月シリーズの韓国代表戦で先発に抜擢され、鮮烈な先制ゴールを決めて快勝に導いた27歳の右サイドバック山根視来は、チームメイトから敵へと変わる川崎フロンターレの後輩3人の顔ぶれが脳裏に浮かんだと苦笑する。 王者でも主力を担う東京五輪世代のMF田中碧、DF旗手怜央、そしてMF三笘薫に関する、川崎の一員だからこそ知り得る情報や特長をA代表の仲間たちに伝えるのか。こう問われた山根は「勝つためにはどんな手段を使ってでも」と即答した。 「僕たちは真剣勝負に臨むので。普段チームメイトとして試合をしていると本当に頼りになる存在なので、相手にすればすごく厄介な選手たちだとは思います。けど、こちらも負ける気はさらさらないので、がっちりいってやりたいと思っています」 フロアや食事会場などは別々となった状態で、両代表は同じホテルに宿泊している。チャリティーマッチの件が伝えられた5月31日の夜には、さっそく田中から連絡が入ったと明かした山根は「僕も楽しみです」と腕をぶした。 「こういう(注目される)試合になると、あいつはかなり燃えてくるタイプなので」