石破氏・菅氏・岸田氏が共同会見(全文3完)説明責任を果たす姿勢は大事
議論を行うこと自体は意味がある
岸田:まず敵地攻撃については私も外務大臣時代、たびたび敵地攻撃についての質問を受け、憲法では許されるけれども、これはわが国としてこの能力を持たず、そして能力を持つ予定もない。こういった基本的な答弁をずっと繰り返してきました。 そしてその後、具体的にはイージス・アショアの計画断念を受けて、わが国のミサイル防衛体制そのものが、全体として国民の命や暮らしを守る上で十分なのかどうか、これを議論しなければならない。その議論の中で出てきた課題の1つであると認識をしています。 ですから敵地攻撃の議論は、これは国民の命や暮らしを守る、最大限の備えとして、必要なのかどうか、こういった議論を行う。こういった議論を行うこと自体は、これは意味があるものであると思います。 ただ現実問題、国際法との関係おいても、先制攻撃、これは国際法違反ですが、着手の時期っていうのは、国際法の世界でも幾つも論説があって、そして国によって自国に都合のいい判断を展開するなど、さまざまな複雑な議論があります。そして技術においても、本当にそれが実行可能なのか。敵基地といっても、移動型、SLBMをはじめさまざまな技術の進歩があるわけですから、それをどう補足して、そしてそれを実行するのか。これはなかなか大変な部分もあるのではないか、このようにも思います。 など、法律的にも技術的にも、これはしっかり詰めないとならない点はたくさんあるのではないか。それも含めて議論をすることは当然あってもいいと私は思っています。 司会:それでは以上をもちまして、共同記者会見を終わらせていただきます。ご協力ありがとうございました。 記者:任意の質問はできないんですか。コロナ禍でもカジノ、リニア、進めるんですか。菅さん、横浜をカジノ業者に売り渡すんですか。【*****01:01:35】裏切るんですか。恩をあだで返すことになりませんか。カジノについて一言、すいませんお願いします。 司会:どうも、ご苦労さまでした。 記者:横浜を裏切ることになりませんか。 司会:会見は終わっております。 (完)【書き起こし】石破氏・菅氏・岸田氏が共同会見