政治におけるSNS活用 自民総裁選3候補の見解は?
安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選に立候補した石破茂元幹事長、菅義偉(よしひで)官房長官、岸田文雄政調会長の3候補は、8日、共同記者会見を開いた。その中で、記者から党運営や政権運営においてSNSをはじめとするネット活用についての見解を聞かれる場面があった。 【会見ノーカット】石破氏・菅氏・岸田氏が共同記者会見
最初に答えた岸田氏は、「ネットを通じて政治をアピールするということ、これは現代的な課題で大変重要。こういった傾向はますます強まっていく。私もさまざまなネットを通じての発信をするが、本当に思わぬところでとんでもない反響が起こって、なるほどな、と改めて世の中について考えさせられることが多々ある」と説明。その上で「政権、政府においても時代の変化を感じなければならないし、受け止めなければいけないし、それを発信のツールとして重視していかなければいけない」と語った。 石破氏は「SNSの活用は最大限やっていかなければいけないし私も努力をしている。若い方に政治に関心を持ってもらうというのは、次の時代をどんな日本にするのかということは若い人に考えていただかなければいけない。そういう方々が政治に参加することで世の中は変わる」と有効性を指摘。 一方で、「(SNSなどネット活用は)大変にお金がかかるもの。かければ大変な宣伝ができることある。そこをどう考えるか。財力がある人が多くの情報を発信できるとすれば、それは一種の不公平を生むことになりはしないか」と問題提起もした。 菅氏は「これからはSNS、そうしたものを駆使しながら政党、また個人の政治活動はどんどん広げていって、多くのみなさんにさまざまな情報を提供し、判断いただくことは極めて大事だ」と述べた。