大阪府・吉村知事が定例会見10月21日(全文4完)道州制の議論は進まないと思う
都構想がここまで来るだけでも10年
でも都構想はなんとか、府と市の二重行政、ここまできましたのでね。それでも反対されることも多いですけど、ここまできたので、この統治機構改革はまずなんとかやり遂げて、大阪の成長が実現できる土台はつくりたいと。それで東京と大阪のこの2極というのをつくったら、今度はその先に道州というのはあるかもしれない。けど、維新がそれをすぐ目指すとかということは、僕は、今は全然考えてはないです。この都構想の、ここまで来るだけでも10年、政治家として常に首を取られるようなところもありながらみんながやってきて、ここまできてるわけですから。選挙で落とされたら終わりという環境の中でもずっとやってきて、ここの最終、住民投票になってますけど、いろんな、今まででいい思いした人たち、どんどん反対をして、いろんなデマも出回ってるわけなので、そういった意味では、統治機構改革というのは、本当にこれは難しいなというのを今やりながら、1回目もそうですけど、今すごい実感をしてます。 道州制になれば全国の47都道府県の知事さんが、じゃあ自分の椅子より日本の統治機構のあるべき姿を目指しましょうと、腹切ってでも前に進めますみたいな、そんな明治の維新の志士みたいな知事さんや県議会議員、ほとんどいないと思いますから無理だと思います、今の状況を見てたら。国としてどうするか、国も結局、国会議員も地方議員とかに支援を受けてるのでなかなか難しいのかなと思いますから。 別にあまり後ろ向きなことを言うつもりはないんですけど、でも現実の政治はそうなんじゃないかと思います。なので、あまり道州制、道州制とか、僕は今言うつもりもないし、今、この10年掛けてやってきた府と市の積年の二重行政の課題の解決。ここも大きく、今、現職の政治家からすると立場は変わるわけですけど、そういった意味で猛烈な抵抗は受けてますが、なんとか大阪だけでも、この二重行政を解消した成長する土台というのをつくる統治機構改革はやり遂げたいと思います。その先の道州制は、また明治の維新の志士みたいな政治家がこれからどんどん出てくれば、次の世代に期待をしたいというふうに思います。僕がやるつもりはありません。