菅首相が会見 東京に4度目の宣言(全文1)接種の進む市町村に多く配分
1日も早く4割に到達することも大事
諸外国の例を見ても、全人口の約4割に1回接種が達した辺りから、まさにこの感染者というのは減少傾向になっているということが明確になっています。こうした日常を取り戻すためには、1日も早くこの4割に到達することも大事だというふうに思います。7月中にはぜひそこを目指していきたい、こういうふうに思っています。 北海道新聞:最後の宣言と言い切れるのかどうか質問してるんですけれども。 司会:追加のご質問はお控えください。 菅:常に私自身は、今までこの感染対策を行ってきましたけど、ワクチンというのは今回初めてです。世界はこのワクチンによって、かつての日常を取り戻している国が出始めています。ですからワクチン接種を最優先で行っているところであります。そのことによって大きく変わるだろうと、そこは強い信念を持って今やっています。 先生もよろしいですか。
この1~2カ月は最も重要な山場の1つ
尾身:せっかくですので、今、総理からのご指名がありましたので。私は今回、国が東京に対して緊急事態宣言を発出するという諮問を、われわれの専門家のほうに出されたわけですけど、私たちはこれに賛同いたしました。その理由は大きく分けて、私は、背景といいますか、4つあったと思います。 1つ目は、これからのこの7月、8月、この1~2カ月というのは、私は、今まで1年半以上にわたって行ったわれわれのコロナ対策、取り組みの中で、最も重要な山場の1つだと思います。それが1つですね。それから、もう総理もおっしゃったように、今、感染性の強いと思われるデルタ株の置き換わりがもう着実に進んでいるということがあります。 それからワクチンがもう非常に効果を、高齢者を中心に出てきておりますけれども、1つだけ、われわれの懸念、今なぜ緊急事態宣言を発出するのがいいかと思った1つの大きな理由は、実は高齢者の重症化というのは比較的、今、ワクチンのおかげで少し抑えられていますが、実はこれ、おそらくデルタ株の影響だと思いますが、40代、50代の比較的若い年齢層の重症化、それから入院する、実際に人工呼吸器を使うような人が、今までの第3波、第4波には見られなかったことがあります。 従って今回は、総理おっしゃったように、たぶん私は、これを最後のということに期待します。これから何があるか分かりませんけど、ワクチンがだんだん進んでいますので、その前に、この1~2カ月の間に、何としてもこの40代、50代の、これがかなりスピードが高いふうに、入院患者数、重症者数が増えていますので、この期間になんとかして、これが、感染がさらに拡大して医療の逼迫、このまま放っておくとそうなる蓋然性がかなり高いとわれわれは判断しています。そういう意味で今回、国のほうがこういう判断をしていただいたことに対して、今日もそれについては全員一致で合意したということだと思います。 司会:それでは続きまして、産経新聞、杉本さん、どうぞ。