菅首相が会見 東京に4度目の宣言(全文1)接種の進む市町村に多く配分
無観客でも五輪の意義はあるのか
産経新聞:産経新聞の杉本です。よろしくお願いいたします。東京オリンピック・パラリンピックについてお伺いいたします。総理はこれまで、緊急事態宣言が発令されれば無観客を辞さないというお考えを示されてきました。先ほど、総理、冒頭発言でオリンピックの意義について、世界が1つになれること、人類の努力と英知によって、コロナを乗り越えられることを発信するというふうにおっしゃったと思うんですけれども、無観客であったとしてもこうした意義というのはあるというふうにお考えでしょうか。 併せまして、7カ月後になりますけれども、来年2月には中国の北京で冬のオリンピックが開催されます。おそらく中国政府は、中国の政治システムがコロナに勝利した証であるというふうな宣伝をする場としてオリンピックを利用するということも考えられると思いますけれども、その前に自由主義国家である日本がオリンピックを開催するということがどのようなメッセージを持つというふうに総理はお考えになりますでしょうか。よろしくお願いします。 菅:まず東京大会の意義について2つ申し上げたいと思います。やはり1つ目は新型コロナの中での安心・安全な大会の実現、まさに人類が困難に直面する中にあって、今だからこそ世界が1つになれる、力を合わせてこの難局を乗り越えている、こうしたことをやはり世界に発信するいい機会だというふうに思います。 それと2つ目はやはりパラリンピックです。64年の東京オリンピックの際に、初めてパラリンピック競技、パラリンピックという名称がそのところから使われた。そういう意味で歴史的な大会でありました。そして障害者の皆さんはその大会の中で社会進出というものをしようという、1つの大きな契機になったと、これ、いわれてきています。
世界に発信できる最高の機会
そういう中で、このコロナの厳しい中で、障害のある人もない人も、また、お年寄りも若い人も、この、共に助け合うという共生社会、その実現に向けて、まさに心のバリアフリー、こうしたものをやはり世界に発信するということは極めて大事だというふうに思っています。 それと、今度の大会というのは、これからどうするかということを5者会議で決めるわけですけれども、世界で40億人の人がテレビでこのオリンピック・パラリンピックを視聴する、こういわれております。そうした意味合いにおいて、この大会というのは世界に発信できる最高の機会になる、このようにも思っております。 G7の先般のサミットにおいて、この宣言にも明記されていますけれども、日本だからこそこういうときにオリンピック・パラリンピック、これを開催できる、成功を皆さん祈るという、そうした趣旨も宣言の中に書き込まれております。そういう意味においては、各国の期待にもしっかり応えられる、そういう大会にしたいと、こういうふうに思っています。 司会:それでは、これより幹事社以外の方からご質問を頂きたいと思います。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名をさせていただきますので、マイクにお進みください。なるべく多くの方にご質問いただくためにも、質問は1問ずつ簡潔にお願いしたいと思います。ご協力をお願いいたします。それでは、日本テレビの山崎さん、どうぞ。 【書き起こし】菅首相が会見 東京に4度目の宣言 全文2に続く