岸田首相が会見 第2次内閣が発足(全文1)就学継続のための緊急給付金10万円を支給
賃上げ税制をバージョンアップ
よって、人件費総額ではなくして、その給与の平均、1人1人の給与の平均の引き上げを評価して、さらに控除額を、さらに大きくするというような形で、この賃上げ税制もバージョンアップすることによって、より民間の協力を促すことができるとか、それから赤字企業に対するさまざまな補助金についても、賃上げを1つの条件にするとか、そういった形で従来にも増して民間の皆さんの協力を得られる。 そして何よりも、それに先駆けて、先ほども申し上げました公的価格、国が主導できる賃金についても、国が率先して引き上げることによって、民間の努力をさらに促していく等、こうした従来の取り組みに一工夫、二工夫加えることによって、それぞれの課題、具体的な結果につなげていく。そして、その全体をつなぎ合わせることによって、成長と分配の好循環を実現する、このように考えております。 司会:続きまして、西日本新聞、古川さん。
防衛力強化で公明党の主張と隔たりがあるが
西日本新聞:西日本新聞の古川と申します。よろしくお願いいたします。先ほど総理は防衛力の強化に取り組まれるというふうにお話をされましたけれども、いわゆる敵基地攻撃能力の保有について、総理はこれまで選択肢の1つだと述べておられましたが、公明党のほうは否定的な考えを示しております。 また、自民党の公約に、防衛費GDP比2%以上というのが明記されましたけれども、これも公明党のほうは、額ありきで疑問視をされております。公明党との主張に隔たりがある中で、どのように理解を進めていきますか。また、いつまでに取り組まれるのか、そのスケジュール感も併せて教えてください。 岸田:まず大事なことは、国民の命や暮らしを守るために必要なものはなんなのか、こうした現実的な議論をしっかり突き詰めていくことであると思っています。ミサイル防衛ということを考えましても、極超音速滑空兵器ですとか、それから変則軌道で飛来するミサイルですとか、このミサイルに関する技術も急速なスピードで変化し、そして進化しています。その中にあって、国民の命や暮らしを守るために、あと何が求められるのか。その際に、あらゆる選択肢を排除せず、現実的にしっかり考えなければいけない、このように思います。 また、それ以外にも島嶼防衛ですとか、宇宙、サイバーといった新しい課題が大きな議論になり、そして現実、動いています。その中にあって国民の命や暮らしを守るために何が求められているのか、これを冷静に、現実的にしっかり考えていく、こういった議論を進める中で、国民の皆さん、そして与党、公明党の皆さんにもしっかりと理解をいただき、その結果が予算の額になるんだと思っています。 まずは、この現実をしっかり見つめ、この変化の中で何よりも政治にとって大切な国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、こういった議論をしっかり突き詰めることによって、国民や公明党の皆さんの理解を得て、そして具体的な予算をはじめとする結果につなげていきたいと思っています。 タイムスケジュール等にもご質問がありました。これは、今言ったような議論を丁寧に進める中にあって、ご理解をいただいた部分から、順次、予算等に組み入れられるものは組み入れていくということで、この議論の結果を形にしていくという姿勢で臨んでいきたいと思っています。以上です。 司会:ここからは幹事社以外の方からご質問をお受けいたします。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名いたしますので、マイクにお進みください。では、小山さん。 【書き起こし】岸田首相が会見 第2次内閣が発足 全文2に続く