なぜ那須川天心のRIZINラストマッチが賛否呼ぶ五味隆典とのボクシングルールのエキシビションになったのか…“ムエタイホープ“吉成名高の対戦オファー拒否に榊原CEO激怒
「若い子にはいろんなことに挑戦してもらいたいというのは身体で体現しているとは思う。なんだかんだでみんな保守的になると思うが、失敗も失敗と思わなければ失敗じゃないし、攻め続けてほしい。なにかに飛び込まないと賛否も生まれない。なにかにチャレンジしないと成功も失敗もない。そこは僕が昔から思っていることで、そこがブレたら負けだなと思っている」 これは吉成、龍聖へ投げかけたメッセージだったのかもしれない。天心はRIZINでMMAにも挑戦、ボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウエザー・ジュニア(米)に階級差がある中でボクシングルールのエキシビションマッチに挑むという無茶までやってきた。それだけに説得力がある。 こういう背景がある以上、“RIZIN引退試合“のマッチメイクへの批判は酷で、まして、このファイトを受けた天心、五味の姿勢をリスペクトするべきだろう。五味は、来年6月の天心vs武尊のアンダーカードへの出場権を天心戦への緊急参戦との交換条件として認められたようだが、それも納得。このエキシビションの勝負論は不透明だが、なんでもありのRIZINラストマッチにふさわしいカードなのかもしれない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)