【新日本・WTL】EVILがオーカーン組&棚橋組に「王座W献上」の理不尽要求
新日本プロレス「ワールドタッグリーグ(WTL)」Bブロック公式戦(21日、千葉・船橋)で、EVIL、成田蓮(26)組が矢野通(46)、ボルチン・オレッグ(31)組を下し白星発進。IWGPタッグ王座(現王者はグレート―O―カーン&HENARE)と、NEVER無差別級6人タッグ王座(現王者は棚橋弘至&矢野&ボルチン)のダブル献上という理不尽要求を繰り出した。 さも当然のように「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のディック東郷を介入させたEVIL組は、数的優位を築き試合の主導権を握る。EVILが矢野に丸め込まれた際にレフェリーが巻き込まれ無法空間が生まれると、東郷のスポイーラーズチョーカーが炸裂。最後はEVILと東郷のマジックキラーで矢野から3カウントを奪った。 昨年までのWTLは翌年1月4日東京ドーム大会のカードが決定済みの選手は不出場だったが、今大会では多くの該当選手がエントリー。棚橋弘至とのシングル戦を控えるEVILと、NJPW WORLD認定TV王座の3WAY戦(挑戦者はジェフ・コブと大岩陵平)を控える同王者・成田コンビの出撃が実現した。 EVILは「本来だったら、東京ドームのカードが決まってる俺と成田のような一流レスラーは出てなかったわけだからな。そこを出てやって、優勝までしてやるんだから感謝してもらいてえもんだ」と恩着せがましく言い放つ。 さらには「優勝したらベルトが俺らのものになるのが当たり前だろ。改めて挑戦なんてまどろっこしいまねできるか。ドームで防衛戦ができない時点でチャンピオン失格。ベルトの価値を下げねえように、俺らがもらっといてやるよ」と主張。WTL制覇の暁にはオーカーン組にベルト献上を迫るつもりだ。 どこまでも身勝手な発言はまだ終わらない。EVILは2026年1月4日東京ドーム大会での引退を表明している棚橋を、来年のドームで強制引退させる意向を明かしている。 「もうすぐ引退するヤツが、いつまでNEVER6人を持ってるつもりなんだよ。どっかの誰かみたいに、逃げて辞めるヤツが最後まで持ってて返上みたいなマネが繰り返されるなんて許されねえからな。こっちもついでに俺と成田と東郷でもらっておいてやる。よく覚えとけ」 何でもかんでも自分のものにしようとする自称・最高権力者を止めるのは、果たして誰になるのか――。
岡本佑介