ネットで賛否…RIZIN大晦日大会で決まった朝倉未来と斎藤裕の1年越しのリベンジマッチは無謀なマッチメイクなのか?
大晦日に行われる「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)の追加カード6試合が9日、都内で発表され、朝倉未来(29、トライフォース赤坂)が前RIZINフェザー級王者の斎藤裕(34、パラエストラ小岩)と対戦することになった。両者は昨年11月に同王座決定戦で対戦し斎藤が3-0で判定勝利していた。朝倉にとってはリベンジ戦。ただ斎藤は11月の牛久絢太郎(26、K-Clann)との防衛戦で右目上に傷を負って敗れて王座を失い、朝倉は大バッシングを受けた「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」の企画で左膝を痛めており、互いに万全ではないと見られる状態でのリベンジ戦に賛否の声が起きている。
「格闘技を盛り上げるために」
熱狂的ファンもアンチもひっくるめて“最も人を呼べる格闘家“朝倉未来がいなければ”打倒紅白“を掲げているRIZINの大晦日大会は成り立たない。互いにSNSで大晦日参戦をほのめかしていた朝倉と斎藤の約1年越しのリベンジマッチが正式決定した。 会見に出席した朝倉は、いつものように淡々と話した 「大晦日は格闘技が一番盛り上がる日。盛り上げるために出場を決めました。斎藤選手とは1年越しですが、どちらも強くなっていて、すごく勝負論のある試合になる」 一方の斎藤にも迷いはなかった。 「RIZIN、ファンの方たちが、僕と朝倉選手の試合を望み、盛り上がるのであればやる意味がある。1年前にやっているが、今回は全く違う展開になると個人的には思っていて、そういう意味でも盛り上がる。世間に届くような試合、戦いにしたい」 昨年11月に新設されたRIZINフェザー級の初代のベルトをかけて両者は対戦した。 一進一退の攻防となったが、2度テイクダウンを奪い、朝倉対策を徹底して打撃に耐え抜いた斎藤が3-0の判定勝利を収めた。 朝倉は「すぐにでもリマッチをしたい」と熱望していたが、斎藤のケガもあってタイミングを逸して、朝倉は今年6月の東京ドーム大会では、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に三角絞めで落とされ“失神“1本負けを喫していた。朝倉のリベンジの思いは、完敗したクレベル戦に傾いた。