大晦日RIZINデビューの“キングカズ”次男の三浦孝太が去就注目の父に“共闘エール”…「どんな冒険になっても大丈夫」
総合格闘技イベント「RIZIN.33」(大晦日・さいたまスーパーアリーナ)でデビューするサッカー界のレジェンド“キングカズ”こと三浦知良(54)の次男・孝太(19、BRAVE)が22日、所属ジムで公開練習を行った。得意の打撃技術を披露した三浦は、元ホストで地下格闘技出身のYUSHI(33、Potencial Gym)との対戦に向けて「KOで絶対に勝つ。デビュー戦とは思えないような試合をしたい」と宣言した。格闘家としての第一歩を踏み出す三浦を支えているのが、冒険、挑戦を続けてきたカズのDNA。ジュニアは、去就が決まらない父へ共闘エールを送った。
「サッカーボールキックも思い切り蹴りたい」
さまになっているとの表現は失礼か。 フェザー級クラスでは、長身と言える175mの体格から繰り出すワンツー、ジャブが、元レスリングのシドニー代表で、格闘家転向後も記憶に残る勝負を演じてきた宮田和幸氏が持つミットに小気味いいリズムで打ち込まれていく。距離をつめての膝蹴り、ハイキックと繰り出し、途中、宮田氏の合図で素早く両手をついてのバービー。MMAテクニックの片鱗も披露した。最後は、右、左と、それぞれミドルキックを高速のトリプルで蹴り込み1ラウンドの公開スパーを終えた。 「緊張していない。このままいけば本番でも(緊張)しないんじゃないか」 父譲りの大物ぶり。 「これは、ほんの一部。作戦はいっぱいある」と婉曲に対戦相手を牽制した。 所属のBRAVEジムでは、打撃、組み、寝技のそれぞれに均等に時間を割き、総合格闘家としてのスキルを高めている。組みでは、レスリングからMMAに転向している原口央、伸の兄弟の、兄の央とスパーリングをする機会が多いという。 「得意」と断言するほど自信のある打撃に関しては、世界挑戦経験が3度ある、元日本&OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の葛西裕一氏のジムに通い、ボクシング技術を磨いてきた。 YUSHIもキックがベースの打撃系の選手。5年前くらいの映像しかチェックできていないが、「打撃でガンガン来ると思っている。自分も打撃が得意なのでKOできたら一番いい」という。ユーチューブで紹介された朝倉海とのマススパーでは、フェイントや蹴りを使うことをアドバイスされた。 対戦ルールでは、サッカーボールキックが認められていることもあり、「チャンスがあれば、みんなが見たいと思っているサッカーボールキックも思い切り蹴りたい」とリップサービスした。