COP29開催で考える 気候変動で“沸騰する地球”が健康に及ぼす悪影響
◇大阪・関西万博に議論の場を設定
我々は、国内でしっかりと気候変動対策のアクションがとられていくような取り組みを続けています。その1つとして、2025年4月から開催される大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」のブロンズパートナーとして、そして英国パビリオンのオフィシャルスポンサーとして協賛をしています。万博を気候変動という世界共通の課題を議論する舞台とし、具体的なソリューションやアイディアについて意見交換することで、気候変動対策を前進させていきたいと考えています。 一般の方にもご理解いただけるように、アストラゼネカがどのようにサイエンスやイノベーションを駆使し人々の健康や命、そして環境保全に貢献してきたか、そして私たちが目指す未来の医療の形を映像で紹介することも計画しています。こうした展示は、将来を担う子どもたちの教育にもつながると信じています。
◇身近な存在を通して現実の問題に
最後に私個人が気候変動について思っていることと取り組みについてお話しします。 私には生まれたばかりの赤ん坊がいます。親として、自分の子どもに将来健康な人生を歩める住みやすい地球を残すことが責務だと、改めて感じています。私は滋賀県の出身で、子どものころは豊かな自然の中を駆け回り、琵琶湖で水遊びをして育ちました。ところが最近の夏はあまりに暑く、熱中症を避けるため「不要不急の外出を避けるように」と注意されて外遊びも自由にできません。こうした事態に心を痛めています。 気候変動や地球環境は、問題の大きさから、自分事として考えることは難しいのかもしれません。しかし、自分の家族や子どもという身近な存在を通して地球温暖化問題を捉えていくことで、自分自身が責任を持った行動をしなければならないことに気付くことができると思います。 一人ひとりの小さな行動が、やがて大きな力となって、気候変動問題の解決につながっていくと願っています。
メディカルノート