菅首相が会見 「宣言」延長・7府県追加(全文1)デパートなどへ人数制限呼び掛ける
菅義偉(よしひで)首相は17日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「菅首相が会見 「緊急事態宣言」延長、7府県追加へ(2021年8月17日)」に対応しております。 【動画】菅首相が会見 「緊急事態宣言」延長、7府県追加へ(2021年8月17日) ◇ ◇
7府県に緊急事態宣言発出
司会:ただ今より菅内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに菅総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 菅:まず会見に先立ちまして、今回の大雨で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。政府としては被災者の救命・救助、復旧支援に全力を挙げてまいります。国民の皆さんには警戒感を緩めず、早めに命を守る行動をしっかり取っていただきますようにお願いをいたします。 先ほど新型コロナ対策本部を開催し、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、京都府、兵庫県、福岡県に緊急事態宣言を発出するとともに、宮城県、富山県、山梨県、岐阜県、三重県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、鹿児島県にまん延防止等重点措置を適用し、期間はそれぞれ8月20日から9月12日までとすることを決定いたしました。併せて緊急事態宣言の対象となっている6つの都府県について、また、まん延防止等重点措置の対象となっている6つの道県について、期間をそれぞれ9月12日まで延長することを決定いたしました。
医療体制の構築、感染防止、ワクチン接種という3つの柱
全国の各地で新規感染者の数が急増し、これまでに経験のない感染拡大が続いております。全国の新規感染者数が先週末には2万人を超え、まさに危機的な状況にあります。これまで低く抑えられてきた重症者の数も増加し、入院者の方や、自宅、ホテルで療養する方も急速に増加をいたしております。これに伴い保健所の体制や医療提供体制が逼迫し、首都圏を中心に非常に厳しい状況となっています。要因は感染力が極めて強いとされるデルタ株です。デルタ株は世界的にも予期せぬ感染拡大をもたらしており、わが国においても急速な置き換わりが進み、残念ながらまったく異なる様相をもたらしています。 こうした中で政府の使命は国民の命を守ることであり、急激な感染拡大の中にあっても必要な方が必要な医療を受けられる医療体制を構築することです。必要な病床や療養施設を確保しながら、自宅にいる方であっても病状が急変した場合には適切な対応が取れる、そうした命を守るための医療体制を確保することが何より急がれます。同時に感染者数をできるだけ下げるための対策を続け、その間にワクチン接種を進めてまいります。 こうした認識の下で今般、それぞれの地域の感染者や病床の状況を踏まえ、措置を講ずる地域を拡大し、併せて必要な医療を確実に受けることができる体制を構築することとして、そのための期間として宣言の延長を決定いたしました。多くの国民の皆さま、関係者の皆さまには、これまでも多大なご苦労をお掛けしており、心苦しい限りであります。しかし国民の皆さまのご協力をいただきながら、この危機を乗り越えるという強い決意の下で、医療体制の構築、感染防止、ワクチン接種という3つの柱から成る対策を確実に進めてまいります。 第1の柱は医療体制の確保です。まずは急増している自宅で療養される方への対応です。自宅にいる患者の皆さんは大変不安な気持ちでおられると思います。自治体や地域の医療機関と連携して必ず連絡が取れるようにいたします。医師による電話診察を強化するために、そのための診療報酬や訪問診療の報酬の引き上げを行います。酸素投与が必要になった場合には病院などに設ける酸素ステーションに滞在していただくなど、速やかに酸素投与ができる体制を各地に構築していきます。