菅首相が会見 「宣言」延長・7府県追加(全文3完)中和抗体薬は十分な量を確保
菅義偉(よしひで)首相は17日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「菅首相が会見 「緊急事態宣言」延長、7府県追加へ(2021年8月17日)」に対応しております。 【動画】菅首相が会見 「緊急事態宣言」延長、7府県追加へ(2021年8月17日) ◇ ◇
指定感染症の2類から5類に変更する考えは?
テレビ朝日:テレビ朝日の山本です。総理と尾身会長にお伺いします。最近の感染者数の増加を受けて、やはり国民の大きな不安の1つが、中等症あるいは重症化した際に必要な医療が受けられるかということだと思います。東京を含め、医療崩壊に近づいている自治体も増えてきています。まさに重症者が増えている中で、病床だけではなく、治療に当たる方、さらにECMOなども足りるのかといった問題も今後出てきかねないと思います。こうした点を踏まえて、今後、本当に必要な医療を国民に提供することができるとお考えなのかという点と、併せて指定感染症の2類から5類に変更するお考えはあるのかどうか、この2点についてお伺いします。 菅:まず医療体制の確保でありますけど、昨年末と比べれば、全国で1万の病床、そして1万4000室のホテル療養施設、こうしたところを確保しましたけども、しかし現実は極めて厳しいのが今言われたとおりであります。そういう中で重症の方は病床に入ってもらう、そして中等症で治療の必要な人は、やはり病床に入ってもらう。あるいは、軽症の方については、先ほど来申し上げていますけれども、抗体カクテル療法、こうしたものを行わさせていただく。そしてまた、自宅の患者の方についても必ず連絡が取れるように、電話診察やあるいは訪問診療を強化していくとともに、病状が急変した場合にも必ず連絡が取れる、そうした医療体制をしっかりとつくっていく、このことが大事だというふうに思っています。 私、先日、視察してきましたけれども、ホテルを臨時の病床にしたり、そうした中で医療行為ができるような体制をつくっていく。そういう意味で中和抗体薬については重症化リスクを防ぐ、7割が防げるということでありますので、そうしたことにも政府として全力で取り組んでいるところであります。 5類とすることについては、ある意味でインフルエンザと同じような扱いに、位置付けとなるわけでありますけども、現在、隔離など感染対策、これはやはり十分にする必要があるというふうに思っていますので、今回の一連の対応を総括する中でそうしたことも考えていく必要があるというふうに思っています。