全国に宣言「閣僚間で議論」 会見で菅首相が明かす
菅義偉(すが・よしひで)首相は17日、記者会見し、新型コロナウイルス対策の「緊急事態宣言」対象区域に新たに栃木、京都、福岡など7府県を追加すると発表した。期間は20日から9月12日まで。合わせて、すでに宣言下にある東京、大阪、沖縄など6府県も期限を今月31日から9月12日まで延長すると説明した。
会見で、菅首相は「閣僚の間で、全国に緊急事態宣言を出す選択肢についても議論した」と語り、宣言の全国への発出について閣僚間で話し合われたことを明かした。ただ、「感染状況や医療体制には差があり、全国となると、一部の県の皆さんには過剰な規制となってしまう。地域ごとにもっとも効果的な対策を行っていくために、今回の判断になった」と述べた。 そのうえで「私としては、国民の命と暮らしを守り抜くという覚悟のもとに、効果ある対策をやり抜いていくという決意に変わりはない」と主張した。