菅首相は初参加 2年ぶりの党首討論(全文1)11月に希望者への接種終了を実現したい
首相と野党党首が一対一で議論する「党首討論」が9日午後4時から開かれた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【国会中継】2年ぶりの党首討論 「コロナ」「五輪」は? 菅首相は初の参加(2021年6月9日)」に対応しております。 【動画】2年ぶりの党首討論 「コロナ」「五輪」は? 菅首相は初の参加(2021年6月9日) ◇ ◇
党首討論の冒頭説明
大塚:ただ今から国家基本政策委員会合同審査会を開会いたします。この際、一言ごあいさつ申し上げます。参議院国家基本政策委員長の大塚耕平でございます。衆議院の浜田靖一委員長と共に、衆参両院の皆さま方のご協力を賜りまして職責を全うしたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。この際、合同審査会における発言に関して申し上げます。野党党首および内閣総理大臣には申し合わせの時間内で活発な討議が進められるために、ご発言はそれぞれ簡潔にされるようお願いいたします。また、本日は時間表示装置を使用いたします。表示装置は発言者の持ち時間を示します。持ち時間が終了したときに表示が0になり、赤色のランプが点灯しますので、ご承知願います。 なお本日の審査会はコロナ禍における開催となります。国民の皆さまもご覧になっておりますので、委員各位におかれましては不規則発言等、議事の妨げとなる言動はお控えいただき、静謐な環境の中で議論ができますよう、ご協力をお願い申し上げます。 それでは国家の基本政策に関する調査を議題とし、討議を行います。立憲民主党代表、枝野幸男くん。
厳しい基準を明確にすべきではないか
枝野:総理、お疲れさまでございます。今年は1月20日に東京で緊急事態宣言が発令され、3月21日まで約2カ月半続きました。わずか3週間でまん延防止等重点措置となり、さらに1週間で三度目の緊急事態を出さざるを得なくなってしまいました。6月20日まで数えると約2カ月です。今年に入って法令に基づく自粛などの要請が出されていなかったのは、わずか3週間、21日間。やはり3月に解除が早すぎたのではないかと私は思わざるを得ません。もし次、四度目のリバウンド、五度目の第5波ということになれば、本当に事業者の皆さん中心に耐えられない方がますます出てきてしまうと思います。 私はリバウンドを防ぐためには十分なセットが、補償がセットでなければなりませんけれども、東京で1日当たりの新規感染者が50人程度になるまでは苦しくても我慢しなければならないと、リバウンドしてまた1カ月ほどで緊急事態などということを考えれば、それが適切な判断ではないかというふうに思います。 総理、第5波は絶対に防がなければなりません。ぜひ同じ失敗を繰り返さないために、3月の解除が早すぎたということの反省を明確にした上で、同じ間違いをしないために、私たちのような厳しい基準を明確にすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 大塚:菅義偉内閣総理大臣。 菅:政府としてこの緊急事態宣言やまん延防止等、この措置を講じるについて、専門家の先生方の委員会にかけて決定をするわけであります。そうした中で、結果としては今、枝野代表が言われたとおりになっているわけですけれども、この新型コロナというのは世界どこでも、ロックダウンをやった国でも簡単に収まってないことも事実じゃないでしょうか。せっかくの機会でありますから、私自身のこの新型コロナに対しての考え方を明快に述べさせていただきたいと思います。 国民の皆さんが一番心配しているのは、やはり病床の逼迫状況、そこに陥ることだろうというふうに思っています。今、申し上げましたけど、世界のさまざまな国でロックダウンを行ってきました。新型コロナ対策。まさに外出を禁止する、そういう厳しい措置の行ってきた国々でも、結果として収束させることはできなかったんです。そしてワクチンを接種することによって、今、大きな成果を上げていることが事実であります。ですから政府としてはなんといってもワクチンの接種に全力を挙げて取り組んでいきたい、こういうふうに思っております。