第166回直木賞受賞会見(全文)米澤穂信さん「ミステリーは自分にとっての大事な軸足」
なんとかいい小説を書いていきたい、そう思っていた
司会:ありがとうございました。それでは米澤さん、最後にご自身から言い残されたようなことがありましたら一言お願いできますでしょうか。 米澤:そうですね、なんとかいい小説を書いていきたい、そう思っていました。今回、直木賞という【賞を 00:39:28】いただいて、少なくともここまでは、いい小説のほうを向けていたんだよということを選考委員の方々におっしゃっていただいたような気持ちでいます。しかし本当にいい小説、自分が書いていくべき小説というのがどういうものであるのか、この先どういうものを書いていくのが自分の仕事なのかっていうのはいまだに漠として分からないところがあります。この賞をいただいたことを、ここまでは間違っていなかったんだよというメッセージと受け止め、そして次の仕事を始めていきたいと思っています。 司会:ありがとうございました。これにて直木賞のほうの記者会見を終了させていただきます。このあとですが。あ、米澤さん、ありがとうございます。どうぞ、いったん控室のほうにお戻りください。このまま芥川賞の砂川さんも到着されました、砂川さん、今村さん、米澤さんのお三方の。あ、はい、ありがとうございます。集合写真のお時間、フォトセッションの時間を取らせていただいた上で、芥川賞、砂川さんの記者会見のほうに移らせていただこうかと思います。よろしくお願いいたします。準備が整いましたらお三方に登壇いただきフォトセッションの時間を設けさせていただきます。しばしお待ちください。 (完)【書き起こし】第166回直木賞受賞会見