LINEでもXでもInstagramでもない…東大生が「受験生は絶対入れるな」という"バカになるアプリ"の名前
スマートフォンを手放せない子供は多い。東大生ライターの布施川天馬さんは「受験生にとってスマホは大敵だ。時間を奪い、成績が下がる。特に、あのSNSアプリだけは絶対に入れてはいけない」という――。 【画像】東大生が「絶対入れるな」と警告するアプリ ■東大生はスマホをどう受験勉強に活用したか 受験生にとって、スマホは友であり大敵でもあります。うまく使えば、あらゆる情報を集める便利なツールとなりますが、「少しだけ休憩を」と触り始めたが最後、ショート動画やネット記事などを渡り歩いて、気が付いたら数時間経過していた――なんてことはよくあることです。 いまの受験生は、昔よりも恵まれた部分もある反面、強い誘惑が増えた分、心を強く持つ必要性が高まっているように感じます。 スマホが当たり前になったことで、勉強スタイルもここ進年で大きく変化しました。その中には、いたずらにスマホを遠ざけるのではなく、学習の中に取り入れようとする動きもあります。実際、現在の教育現場では、全員がタブレットやノートPCを所持しており、授業に取り入れています。勉強アプリやソフトの開発も進み、デジタルデバイスの学習活用も実用的になってきたようにみえます。 実際の受験生たちはスマホやアプリなどに対してどのような意見を持っているでしょうか。そもそも、スマートフォンは勉強に役に立つのでしょうか。 今回は、東大生30人にインタビューを行い、「スマホに入れないほうがいいアプリ」と「そもそも勉強にスマホを活用すべきか」を尋ねました。
■眺めているだけで時間が溶けるSNSアプリ 今回話を聞いた中で、「入れるべきではない」意見が多数挙がったのがSNSアプリでした。特に、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokは名指しで「入れないほうが良い」とされました。どれもタイムラインを眺めているだけで時間を過ごしてしまう危険性があり、スマホを封印するなど心を強く持つ必要があります。 主な意見として「自分よりもすごい人を見ると自己嫌悪になってやる気がなくなってしまう」「口喧嘩が発生しやすいコミュニティもあり、無駄に感情的になってしまう」「通知が気になってスマホから目を離せなくなってしまう」「投稿を伸ばすことに夢中になると、勉強よりもSNSを利用することに熱中してしまう危険性がある」といったものがありました。 「SNSアプリを削除したら成績が上がった」という報告もありました。現在法学部に通う彼は、高校2年生の1月にスマホからLINEとInstagramを消去した結果、2月の東大同日模試から同年6月の東進ハイスクール主催の東大模試までの4カ月間で120点も点数が伸びたそうです。判定もC判定(合格率50%前後)からA判定(同80%以上)まで急上昇し、「SNSを削除してよかった」と語っていました。 ■受験直前にXを消した結果 結局彼は、大学受験が終わるまでずっとSNSアプリをスマホにインストールしなかったようです。彼は自身の経験から「受験中はSNSに触らないほうが良い」と考えているようで、アルバイトの家庭教師先の生徒にも同じように指導した結果、目覚ましく成績が向上したとも語っていました。 筆者も受験生時代はSNSアプリを消していました。 東大受験直前の2月にスマホからX(当時はTwitter)をアンインストールしたところ、それまでは60点台だった東大英語の成績が30点近くもアップした経験があります。東大二次試験の合格ラインは440点中250点程度。30点も上昇すると、合格可能性は大きくアップしますから、我ながら非常に効果的な施策でした。