「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文3)着地は想定していた範囲内に
発見の一報が入ったときの気持ちは
読売新聞:読売新聞の松田と申します。発見時の状況について、夜中に飛行機での捜索だったと思うのですが、どういう状況で見つけられたのかというのと、発見の一報が入ってきたときの中澤さんのお気持ちと、皆さんどのように喜ばれたかというのを教えてください。よろしくお願いします。 中澤:まず場所を決めまして、ヘリコプターで向かいました。それにはビーコン探査機が付いておりまして、電波を見つけたあと、その発信源のほうに向かっていく感じでした。ただそのときはまだ日が昇っていなくて暗い状況でした。なのでヘリコプターからちょっとはっきりしない報告がずっと続きました。発信は捉えてるんだけども、よく見えない、よく見えない。何やら白いものがあるような気がするという感じでしたので、私の気持ちとしては非常にやきもきしている状況で、すごい時が長く感じました。その間ずっとヘリコプターは旋回をしていて、この辺にあるはずなんだけどということで待ちわびました。 そのあと日が昇ってきまして、下が明るくなってきまして、目視で確認できるようになってカプセルとパラシュートを視認できたというので、ここにあると、やっぱりあったということでヘリコプターは降りていきました。という状況でしたので、すんなりではなく非常にやきもきした時間を、最初日が昇るまでありました。以上になります。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。後半になって衛星回線の調子が良くなってきたようです。30分延長ができそうですので、もう少し続けてご質問のある方がありましたらお受けしたいと思います。相模原会場、ウーメラに向けていかがでしょうが。どうぞ。前のスタンドマイクをお使いください。
ガス採取への期待感を教えてほしい
時事通信:時事通信の【カンダ 01:38:27】です。あすのガス採取なんですけれども、場合によっては未知のガスがあるということで、採取が確定するかもしれないという可能性もあると思うんですが、その辺りの期待についてお聞かせください。 中澤:現在、今ガス採取のほうは準備をしております、先ほど藤本副所長がおっしゃったとおり。あすガス採取を行う予定です。そこでなんか面白い結果が出たら言えるかもしれませんけれども、その内容については比較的科学的な結果になりますので、どっかで論文で出すようなことかもしれませんので、それは結果次第ということを担当者からは聞いてきました。 時事通信:結果次第というのは、もちろん内容についてはサイエンス的な部分はあると思うんですけれども、採取の成否というぐらいのレベルではいかがでしょうか。 中澤:そういったことの出た場合には、なんらかの結果をお知らせしたいというふうに考えております。 時事通信:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。次のご質問、相模原からいかがでしょうか。はい、どうぞ。