「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文3)着地は想定していた範囲内に
カプセルは予定の範囲内に着地したのか
荒舩:フリーライターの荒舩と申します。よろしくお願いいたします。回収に当たって、かなり早く、日が明けてからすぐに回収が無事に成功したような印象を受けたんですけども、カプセルは予定の範囲内に収まって着地したのでしょうか。それと今回、回収を迅速に行うことができた要因っていうのは、どういったものだったのかというのをお聞かせください。 中澤:中澤より回答いたします。着地した範囲はもともと想定した範囲内でした。アンテナとかを配備して見ている、モニターしている範囲でしたので、特に慌てることなく探索することができました。 それから2つ目の早かった原因、私はとてもどきどきしてたので早い感じはあんまりなかったんですけれども、1つには各計測が非常にいい精度で位置を決定してくれました。マリンレーダー、それからDFS、それから豪州のレーダー、それぞれが非常にいい精度を持ったので、てんでばらばらの場所を指すということなく、それぞれ非常に近い場所だったんで、あんまり迷わずにここに行こうということが決められたので迅速に見つかったものだというふうに今は思っています。以上です。 藤本:藤本のほうからちょっとだけ補足しますと、天気ですよね、やっぱり。前の日の朝は雨で午後は強風だけども、真夜中過ぎから風が収まって、回収が収まると今度は風が強くなってきてっていう、その必要な半日間だけ快晴、ほとんど無風のような状態、それは大きかったですよね。
カプセルを持ち帰る際の注意点は
荒舩:ありがとうございます。あと、相模原にカプセルを持ち帰るに当たって注意していく点というか、そこら辺があれば教えてください。 藤本:やっぱり宇宙から特殊なものを輸入して、それをオーストラリアから日本に運ぶということで、しかも科学的な価値のためには100時間という制約でもって運ばなきゃいけないって、いろいろ、実はただ単に荷物を運ぶというよりもかなり難しいことをやってるということにあらためて気付きます。 こういうことになってくると、われわれのパートナーであるオーストラリア宇宙庁の支援がなければ本当に物事スムーズに進まないんですけども、いろんなところに掛け合ったりしなきゃいけないことになるんですけれども、われわれ先ほどのメーガン長官のほうからのごあいさつにもあったように、オーストラリア宇宙庁の支援もありますし、今後の協力も踏まえた上でのいろいろ取り組んでる部分もありますので、そこはあまり、そういったことがなかったらかなり心配しなきゃいけないようなことだったのでしょうけども、現状としてはあんまり心配していないということになります。 荒舩:どうもありがとうございます。 司会:ありがとうございます。衛星回線の時間が間もなくまいりますが、ウーメラから相模原へのご質問がありましたら1問お受けしたいと思いますが、いかがでしょうか。 司会(サテライト会場):それでは、ウーメラの会場から相模原のほうにご質問ある方、いらっしゃいましたら挙手お願いいたします。If you have a question to Sagamihara, please raise your hand. Please 【***** 01:34:24】to this microphone. 記者1:This one? 司会(サテライト会場):Yeah. 記者1:(英語) 司会:相模原側、よく聞こえておりませんが、ウーメラ側で受けられますか。マイクを使ってしゃべってください。 司会(サテライト会場):このご質問はウーメラのほうで、あとでお受けすることにしますので、ウーメラ側からはご質問以上となります。 司会:はい、ありがとうございました。短い質問をもう1問、相模原からウーメラに向けてありましたらお受けしたいと思います。はい、どうぞ。じゃあちょっと時間がだんだん、回線の時間が短くなってきました。お願いします。