大阪府・吉村知事が定例会見4月6日(全文2)基本的対処方針を変えるのは可能じゃないか
重症化の場合はコロナ専門病院へ
ただそのときに、もし陽性者が出た場合にはこういうふうにゾーニングをするだとか、完璧なゾーニングじゃ、ゾーニングっていうのはいろいろ制約はあるかもしれませんが、一定程度、ゾーニングの技術とかそういったものも今のうちに知っていただいて、そして早く、早めの治療を、初期治療を受ける。そこでもちろん重症の治療はできないでしょうから、その中で重症化される人とされない人出てくると思います。重症化された場合にはコロナ専門病院へということにはなると思います。 そこで最後まで治療ということではないと思いますが、ただ、まったくコロナの治療もせずに全員コロナ病院へという、そういうやり方は、第6波では起きたんですけれども、そうするとやはり治療も遅れますし、そもそもやっぱり先ほど申し上げたお亡くなりになられた方の分析をしましても、やっぱり非コロナ病院でもともと病気をお持ちの方が入院されてるときに、そこで感染が分かればすぐ治療ができるという体制はやはり取るべきだという判断でやりましたので、課題もあろうかと思いますが、これを機にできるだけ、ある意味、通常医療に近づけていく、これが僕は重要だというふうに思っていますし、その理解を得られるように、さまざまな意見あると思いますが、努めていきたいと思ってます。
現時点での法改正、制度改正の必要性は
時事通信:ありがとうございます。府にはコロナの非対応病院が約300ほどあるということで、医療機関は公的な診療報酬制度で支えられているにもかかわらず経営の自由が幅広く認められていることで、府からも要請しかできないというような現状があるかと思います。今後、第7波が起こる可能性もありますし、また新たな感染症が出る恐れもありますが、現時点での法改正、制度改正の必要性などについて知事のご所見をお聞かせください。 吉村:基本的対処方針に、特に入院施設がある病院については、コロナ治療は、基本的には初期治療はやるというようなことをぜひ書き込んでもらいたいなと思いますし、そこは一定の方針として示してもらいたいというふうに思っています。ただ、どうしても法改正だとか制度改正ってなると時間も掛かるし、なかなか実際進んでいないのも事実です。指定感染症2類相当にするのが、僕はこのままがいいとは思っていませんし、これは変えるべきだと思ってますが、それはずいぶんこの間も、議論があっても進んでいないということですから、これは早く国に議論はしてもらいたいと思ってます。 ただ、大阪でできることをやるということが重要だと思ってますので、そういった意味では、この医療機関の強制はできないんですけれども、実際にその医療機関に入院されている方のことを考えると、そこで陽性が分かれば、初期治療をすれば、これはかなり重症化も防げるというのも分かってきています。もちろんこれは友野座長がおっしゃったとおり、もともと持病がやっぱりどうしてもすごく重いという方については、治療をするしないにかかわらず、なかなか死というのも避けられない場合もあるというようなことは友野座長もおっしゃっておられましたけれども、それは当然あるとしても、できるだけ早く治療をするということが重症化や死を防ぐことにつながると思っています。 ですので、これまで2類感染症相当ということでコロナ専門病院でやる、それまでに時間が掛かってしまうということがありましたので、それまでに掛かる時間をいかになくしていくのかということが僕は重要だと思っていますし、対象者もとりわけ、もちろんゼロではないですけれども、若い方でどんどん肺炎になるというような状態にはやっぱりなっていないので、これだけ感染も広がった上で。どうしても高齢者の方、介護が必要な方、持病が重たい方ですので、そちらの方がお住まいの高齢者施設であったり、これはもう単身の居住もそうなんですけれども。